パンデミック脳について

数週間前に「パンデミックと物忘れ」というタイトルのブログを書きましたが、その後も気になったのでもう少し調べていたところ、アメリカのフィラデルフィア州にあるテンプル大学の公衆衛生学ジェニー ストーロー教授がパンデミック脳について、その治し方も含めて語っていた記事を見つけました。

やはりそこでもコロナが蔓延しロックダウンになって人々が社会から切り離されたことにより集中力の欠如、単語がどうしても思い出せない、あるいは鍵をどこに置いたから忘れてしまう現象、など「心の中に霧がかかった」状態になっていると述べていました。

細かいことですが今まで読んだ記事ではほとんどが「脳内に霧がかかった状態(Brain fog)」と表現していましたが、彼女は「精神的・心の霧(Mental fog)」という単語を使っていました。

この霧が発生するのは、たとえ小さくても常にストレスを感じている状態が長く続くのが原因なのでコロナに感染しなくても現れる症状で、もしかしたら多くの人は「一体私は馬鹿になっちゃったの?」と自問しているかもしれないとも。実際簡単な作業、たとえば自分の車にガソリンを入れる方法すら忘れた自分に呆れている人も中にはいるかもしれないし、地下鉄で見知らぬ人たちに囲まれた時にどうしたらいいかわからない人もいるかもしれない、またずっとバーチャルで会話をしてきたので、直接人と会って話す機会があってもどうやって人と接したらいいか戸惑うかもしれないと続きます(私のことが書いてある!と思いました)。

記憶力にしても対人関係にしても仕事をこなすことにしても、集中力を維持することは、全世界のほとんどの人にとってある種のチャレンジになっているとも書いてあり、思わず私だけじゃなかったと安心もしました。

パンデミックにより急速に状況が変化し社会から切り離されたけれど、全ての状況が元に戻ったら私たちの脳もすぐに元に戻るかと思ったら、そう簡単にはいかないとのこと。

最初のステップは、自分に優しくすることだそうです。健忘症+集中力不足+すぐに疲れてしまう自分にイライラするのではなく、そんな自分を受け入れることが大切だと述べていました。

また霧を消す具体策として、コンピューターやスマホを見る時間を減らすことが挙げられていました。ロックダウン前はほとんどの人がたまに映画を見に行ったり外食したり、スポーツをしたりしていたはず。それがロックダウン中は家から一歩も出られなかったため、ほとんどの時間を仕事以外でもコンピュータやスマホを見て過ごした人も多いのでは?次に書いてあった具体策は電話で会話をすること。その際はビデオカメラはオフにするのが大切だそうです。またいまだにコロナが潜んではいますが、安全な状況であれば人と直接話すのがいいそうです。

他には単に外に出てエクセサイズすること、一定の時間を過ぎたらスマホをマナーモードにして通知が届いてもメールが届いても自分で見に行かないと気づかないようにすること、就寝時にはスマホでニュースを読む代わりに読書をする習慣をつけることも霧を取り除く方法だそうです。

また日常のほんの些細なことに気づくことも大切だと思うと述べていました。今まで当たり前と思っていたことがパンデミックで失われ、それがまた戻って来たことに気づいたら、そこでも霧が晴れてきます。

今後コロナが収束するかというと亜種も出てきて多分そんなに簡単にはいかないと思います(実際にこの記事が掲載したのは2021年の7月でその後にオミクロンが出ました)、でもこれらのトラウマからは「回復する力」が生まれるので、時間はかかるかもしれないけれど、いつかは必ず回復できますと最後に断言していました。

今日からは彼女の言葉を信じ、たとえびっくりするような行動を取ってしまった自分を叱ることなく多めに見てあげて、霧が晴れる日を待つことにします。

作成日:3月28日

参考先URL:https://news.temple.edu/news/2021-07-20/pandemic-brain-making-it-harder-us-focus

アイキャッチ画像:Photo by Louis Hansel on Unsplash

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