テニスNo.1のジョコビッチは一体どうなる?

テニスファンの私としてここ数日気になって仕方がないのが、テニスの大会(オーストラリア オープン)に参加するはずの世界ランキング第一位のジョコビッチが入国を拒否された事です。

今までBBCや他のニュースを読んで以下のことがわかりました。(わかったことはもっとたくさんあるのですが、長くなるので省略します。)

  • オーストラリアに入国する際には事前にVISAが必要(当たり前?でも日本ではコロナ以前は空港の入国審査でよほどのことがない限り観光ビザをもらえましたが。)
  • オーストラリアではVISAを取得する際、訪問目的などの他、2回のワクチン証明が必要 (Johnson&Josnsonの場合は1回)、そしてワクチンを未接種の場合は、独立した医療機関に申請し、健康上ワクチン接種ができないという理由で例外を認めてもらうことが必須。

ジョコビッチの場合は正式に例外申請が認められて(それも2か所の医療機関から)、VISAも下りたので飛行機に乗ってきたそうです。

ところが入国審査では書類の不備ということでVISAを却下されてしまいました。彼のことだからその道のプロが書類を準備したに違いなく、不備があったというのは変だな、と思いましたが、とにかく入国することは許されませんでした。彼のチームが抗議し、とりあえず次の便での強制送還にはならずに済んだのです。そして他にも入国を拒否された人や亡命者、難民者が宿泊する「最低最悪の環境」のホテルへの移動となったようです。「ようです」というのは誰も真相を知らないからで、BBCにも「噂では、Park Hotelに移動」という表現が使われていました。

BBCのニュースキャスターでいつもわかりやすく動画で説明してくれるRos Atkinsが今回の件についてオーストラリアの首相やオーストラリア オープンの主催者など、いろいろな人が発言をしている映像をまとめて解説していましたが、その中に英国のスポーツキャスターRussel Fuller氏のインタビューがあり、「ワクチン未接種でも例外として許可される理由の一つに、過去6ヶ月以内に感染していた場合はワクチンを受けなくてもいいという項目があるから、彼の場合はそれかもしれない」と述べていました。(https://www.bbc.co.uk/news/av/world-australia-59888675

そして今朝まさにジョコビッチの専属弁護士たちから「彼の申請が通った理由は、12月16日に感染したからだ」と発表がありました。

それなら(一応)ちゃんとした手続きを踏んだわけで入国もできたはず、と思いますが、オーストラリアの首相は、「感染したのは理由にならない」とのこと。え?スポーツキャスターの言ってることと首相の言ってることと一体どっちが正しいの?になりました。

それに主催者側もヴィクトリア州もOKサインを出していて、首相は「全ての権限を各州に一任する」と言っておきながら、何故コロッと発言を撤回し、今回だけは「規則は規則、ダメなものはダメ。ヴィクトリア州がいいって言ってもダメ」と言い出したのか?謎は深まる一方です。またジョコビッチ側からは、「彼は政治の道具にされた、被害者だ」とも言われています。

月曜日から裁判が始まるそうです。真相はいかに?

それにしてもスポーツの祭典であるはずの場所なのに、なんだか政治も絡んできて国際問題にもなってきそうで(既になってしまった?)、とても残念です。

判決がどっちに転んでも1月17日までにすっきり片付き、今年の大会が無事に開催されますように。

メルボルン(Photo by Denise Jans on Unsplash

作成日:1月8日

参考URL:https://www.bbc.co.uk/news/av/world-australia-59892935https://www.bbc.co.uk/news/world-europe-59900129https://www.bbc.co.uk/sport/tennis/59905700

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