パンデミックと物忘れ

なんだか最近物忘れがひどくなったのは年のせい?と思っていらっしゃる方、もしかしたらパンデミックがその原因かもしれません。

今朝見つけた記事のタイトルは、新型コロナ:パンデミックが脳に与える影響。

その記事によると、健忘症、疲労感、集中力の欠如、これらはコロナに感染した際の症状と言われてきましたが、実はコロナに感染していない人々にも決断力の低下も含めたこのような症状が出ていることがわかったそうです。またコロナに感染した際の脳に与える影響についてはすでに多くの調査が行われていましたが、感染していなくてもパンデミックの中で生活すること自体が脳の働きと脳の健康により深刻な影響を与えることが最近になって判明した、と言うのがこの記事の主旨でした。

コロナ禍での将来についての不確実さに加えて今まで行ってきたルーティンワークができなくなったこと、などが「パンデミック脳」と言われている現象の要因になっていると考えているとか。

2年前の3月にパンデミック宣言がなされ、イギリスもロックダウンになりました。先月末にイングランドでは全ての規制が解除され、残るスコットランドやウェールズでも次々に解除されましたが、2年にわたる不確実、不安定な中、数々の規制に縛られて生活してきたのですから、脳に与える影響が大きいのも納得できます。

また、この記事では触れていませんでしたが、規制が無くなってトンネルの先に灯りが見えてきたと思ったら、今度は紛争が始まり、さらに不確実な世の中になってしまいました。

カーディフ大学のYhnell教授は、「慢性的なストレスや不安を経験した人は、決断力や注意力に関する脳の部分になんらかの変化が見られることがわかっているけれど、パンデミックの経験が人々の脳にどのような変化をもたらしたかを判断するにはもっと多くの研究が必要だ」と述べていました。

私たちの脳、2年前と構造が違ってしまったのでしょうか?

ちなみに、その忘れっぽくなってしまった脳を元の脳に戻す方法はその記事には書かれてありませんでした。研究の成果を待つしかないようです。

作成日:3月3日

参考先URL:https://www.bbc.co.uk/news/uk-wales-60558431

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