プランBになったイングランド

昨日のブログを書いた直後にジョンソン首相の記者会見が行われました。そしてなんと今まで頑なに拒んでいたプランBの導入が公表されました。なぜ今頃?と言うと、やはりオミクロン変異株が原因。同席していたチーフメディカルオフィサーのChris Whitty氏によると、この変異株は2−3日で2倍に増えるとのことです。そこで感染拡大を防ぐため、そして時間を稼いで、より多くの人にワクチンが行き渡るようにとプランBへの移行が決定したようです。

このプランBはロックダウンのように厳格ではなく、具体的には①マスク着用を推奨ではなく義務とする。②ワクチンパスポートを導入する。③在宅勤務を推奨する。この3つになりますが、マスクの着用も公共の交通機関と店内、そして劇場、映画館、教会、美容・理容院、郵便局、テイクアウトのお店、薬局、タクシーなどの短いリストがありましたが、依然として飲食店内、パブではマスク着用は実用的ではないのでしなくても良いとなっています。以前ブログに書きましたが、パブの中でバーからテーブルまで移動する際に飲み物がこぼれるのを防ぐために啜る必要があるので着用は不要と再度記載がありました。

今後は、明日の金曜日からマスク着用が義務化、月曜日からは在宅勤務が可能な人は在宅勤務、水曜日からはNHS提供のCovidパス(ワクチン接種証明、あるいは陰性証明が明記されたもの)が必要になりますが、それはナイトクラブ、500名以上の屋内でのイベント、4,000名以上の屋外で座席無しのイベント、あるいは10,000名以上の屋内・屋外のイベントでは必須となりますが、逆に言えば屋内で集まる場合は499名まではCovidパスやリスク管理は今まで通り不要になります。

ジョンソン首相によると、今のところは小学校のクリスマス劇などのイベントはキャンセルする必要はない、とのことでした。

このプランBの導入によって、痛手を被るのがオフィス街のレストランやコーヒーショップ、そしてクリーニング屋さん等。すでに多くのレストランでは変異株のニュースでキャンセルが相次いでいたところ、月曜日からは在宅勤務者が増えるので、せっかく戻ってきた景気も逆戻り。

このプランBはジョンソン首相が例の首相官邸で行われたパーティー事件から国民の関心を逸らすための手段か?とも言われています。

頼りにしていたスタッフの辞職、直後にプランBの導入宣言、そして1週間以上もパーティー事件の渦中にある首相ですが、今朝ジョンソン夫人に第二子が誕生したそうです。もちろん立ち会い出産。そしてしばらくは彼も産休を取るとか?ただ完全に休むわけではなく、リモートでお仕事はするそうです。なんだか次から次へと忙しい首相ですね。

作成日:12月9日

参考記事:https://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-59593510https://www.bbc.co.uk/news/live/uk-59590486

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