最後にメダルを獲得したイギリス

2月18日にブログ(冬季オリンピック、イギリスはメダルを取れるのか?)を書いた時点では、イギリスの選手団(チームGB)はまだ一つもメダルが取れず、メダルテーブルにも国名が載っていませんでした。

ところがその翌日には男子のカーリングチームは銀を、そして最終日の今日は女子のカーリングチームが金メダルを獲得。メダルテーブルにも登場しました。メダル数は少なくても国別順位は過去3回と同じ19位。またカーリング女子の対戦相手が日本でしたので、日本も銀メダル数が1つ増えました。ただ日本はメダル数は前回より多くても国別順位は前回よりも1つ下がった12位でした。

そして数々のストーリーを残し、今日閉会式を迎えました。

感動ストーリーはたくさんありますが、その中の1つに、アメリカのリンゼイ ジャコベリス選手がスノーボードクロス競技で5回目のオリンピックに出場し、初めて金メダルを取った話がありました。実は彼女は2006年のトリノ大会の際、決勝で他の選手よりもはるかに先頭を走っていたので当然金メダルだと思い込み、最後の障害物である「キッカー」と呼ばれるジャンプ台を飛んだ時に、勝者になれる喜びからボードを掴むというパフォーマンスを見せたところ、バランスを崩してゴール直前で転んでしまったのです。すぐに体制を取り直しましたが、後を走っていた選手に抜かれてしまいました。なんだか童話の「ウサギと亀」のような話。それから彼女は今まで練習を重ね、5回目のオリンピックでやっと金メダルを取ったのです。受賞後の会見では「2006年のミスがなければ、もうとっくにスノーボードは辞めていた」と話していました。ミスをしてしまった悔しさがバネになり、16年かけて挑戦し続けて見事金メダルを取れたのはとても嬉しかったことでしょう。なお、今回彼女は混合団体でも金メダル、一気に2つも獲得しました。

そういえばスキージャンプの葛西紀明選手は8回もオリンピックに出場していたのですね。彼はもうレジェンド(偉大な人、伝説な人)と呼ばれていますが、今回は出場を逃したものの、次回また挑戦するとか?やはり偉人です。

感動ストーリーもありますが、悲しいストーリーも。そして、今回もドーピング問題が発生してしまいました。その上、去年の夏に行われたオリンピックで銀メダルを取ったイギリスの400mリレー選手の1人がドーピング問題で引っかかっていましたが、なんと冬季オリンピック開催中の2月18日に失格が決まり、リレーチームの銀メダルは剥奪されてしまいました。日本(世界)でもニュースになりましたが、なぜ失格かどうかを決めるのに半年間もかかるのでしょう?

なおスポーツの世界では表彰台に上がるのは3位までのため、3位と4位の差は大きいですが、8位までは入賞となり、入賞者名簿にも名前が残り永久保存。そして賞状がもらえると初めて知りました。と言うことは8位と9位の差もとても大きいのですね。日本の場合は日本オリンピック委員会から3位までの入賞者はメダルと賞状の他に、報奨金ももらえるそうです。

他のスポーツと違ってあまり賞金のことはニュースにはなっていないのですが、オリンピック委員会以外に各競技団体からもメダリストには報奨金が渡されているようでした。金額は少ないようですが、逆に賞金額の高いスポーツの大会はスポンサーが賞金の大部分を払っているため、どこを見ても広告の嵐、選手も勲章のようにたくさんスポンサーのロゴの入ったウエアを着ていますね。

オリンピックがこれからもスポンサーや国家の介入などなく、純粋にスポーツの祭典であり続けて欲しいものです。

Photo by Alex Smith on Unsplash

作成日:2月20日

参考先URL: https://www.bbc.co.uk/sport/winter-olympics/60047924The Guardianganjin2021

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