プラチナ ジュビリーとコロナ
昨日「マスク社会」の日本から「非マスク社会」のイギリスに約3週間半ぶりに戻ってきました。
日本の航空会社だったので機内はもちろんマスク必須。食事中だけは外してもいいのですが、食事が終わると乗務員が赤い背景に白いマスクの絵がついたタブレットを見せながら機内を点検。満腹になってうっかりそのまま寝込んでしまった乗客は起こされていました。
ヒースロー空港に着陸し、入国審査に移動するときはまだほとんどの人がマスクを着けていましたが、入国審査場では外している人も見かけ、荷物を受け取るところではさらにマスクを外した人が増え、到着ロビーでは多くの人がマスクを着けていませんでした。
多分先月と同じく街中ではマスクを着けている人の方が珍しいのでしょう。
まるでコロナは去っていったかのようなイギリスですが、BBCによるとプラチナ ジュビリーの盛大なお祝いの数日後からジワジワと感染者数が増えているとのこと。やはりあれだけ大勢の人が規制も無しに集まったのでコロナは広まっていたのですね。
感染者数は症状のあった人が検査を受けて陽性・陰性の数を出すのではなく、政府の統計局が無作為に選んだ人たちを対象にするので無症状でも陽性の人を見つけ出すことができます。
その結果先週はイングランドでは40人に1人でしたがスコットランドでは20人に1人が陽性でした。詳しくはこちらをご覧ください。(coronavirus latest insights: infections)
UK全体としては以下のように右肩上がりになってしまっています。ただ新しい波が来たと宣言するにはまだ早いとのことでした。
前述の政府のサイトによると今回の主流はオミクロンの変異株のBA1、BA4、BA5だそうですが、2021年の12月19日以降は再感染者数の割合が、デルタ株の流行った2021年の5月17日から12月19日に比べて7倍も多いとか。
またイギリス全体では2020年の4月27日から2022年の2月11日までにコロナに罹った数は約半数、2人に1人が罹っているとの情報もありました。
中でも日本で言う中高生(11歳から16歳)の感染が増えていて、小学生が50人に1人に対して中高生は20人に1人で、2021年の11月から12月の時期に比べると倍だとか。そしてコロナに罹った中高生の中では12.4%が12週間以上症状が続いている(ロングCOVID)と報告され、その中の大半である約70%が日常生活に支障をきたしているということです。
マスクだけは去りつつ、コロナはまだまだ居残っているイギリスでした。
作成日:6月25日
参考先URL:https://www.bbc.co.uk/news/health-61839777、https://www.bbc.co.uk/news/uk-51768274、Office for National Statistics
アイキャッチ画像:Photo by Jonny Gios on Unsplash
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