ピンデミック現象はおさまる?

NHSのアプリにより自主隔離要請のメッセージが届き、10日間の隔離をする人たちが増えたため、コロナの拡散は防げたものの経済に大きなダメージを与えていました。そのためピンデミック(Pingdemic)という新語まで生まれました。

ダメージは大きく、そのためにキーワーカーの人を隔離対象者から除外したり、アプリを改訂したりしていましたが、8月16日からは職種を問わず、ワクチンを2回接種済みの人は10日間の自主隔離が免除されることになりました。

これでピンデミック現象はおさまるでしょうか?

どれだけ社会に影響を及ぼしたかは、以前にもブログに書いたので詳細は書きませんが、最近でもまだピンデミックで経営困難になっている会社が数多くあります。

地下鉄もよくキャンセルになりました。工場は人手不足で閉鎖寸前。パブやコーヒーショップ、小さなお店は臨時休業が相次ぎました。スーパーマーケットの棚は相変わらず空のままのところもあります。なぜか最近、私の周りではペットボトルが手に入りにくくなっていますが、トイレットペーパーは十分あるみたいです。パニック買いをしないからでしょうか。

このNHSのアプリは15分以上2メートル以内にいた人たちを濃厚接触者として記録しています。そしてある人に陽性反応が出た場合、自動的に過去5日間までさかのぼって濃厚接触者に自主隔離のメッセージを送信していました。それを8月2日からは2日間までさかのぼるように改訂し、経済とコロナ感染防止の「バランス」を取るようにしたそうです。結果ピン!と言う警告音とともに自主隔離要請を受け取る人は激減しました。中には1週間で5回もメッセージを受け取り、アプリを削除した人もいたとか。(7月26日のsky news

このアプリは携帯同士なので、ブルーツースという通信手段を使ってお互いを記録しています。この場合は例え電車の中でマスクをしていても、あるいはお店で透明な仕切りを使っていても、アプリにはわかりません。極端な話、アパートで隣の壁の近くに携帯を置いていて、隣の住人が陽性になった場合は濃厚接触者として自主隔離が必要になってしまいます。

勝手にアプリを削除してしまえること、一説によっては20%ぐらいの人しか10日間の自主隔離をしていないこと、16日以降も自主隔離をしない場合はPCR検査を受けることを勧めるが強要はしないこと、などから、なんだか中途半端に人々を困らせるアプリのようです。

最後に怖い記事を見つけました(8月17日のThe Guardian新聞)。そもそも5日間前にさかのぼることは必要なかったと書いてあります。自主隔離要請は、NHSのスタッフが電話やe-mailで伝える場合と、ピンデミックという言葉の原因となったNHSアプリが自動で送信する場合の2通りの方法がありますが、前者の対象者(濃厚接触者)は初めから2日前にさかのぼっていたのですが、NHSアプリは5日前まで(不必要に)さかのぼっていたことがわかっていながらつい最近まで修正しなかったとか。もしそれが本当であれば、多くの人たちが不要な自主隔離をしていたことになりますが、政府からのコメントは見つかりませんでした。アプリ効果だけは強調していて、毎週4.3%の感染を防いでいるそうです。

作成日:8月18日 参考記事:https://www.bbc.co.uk/news/explainers-54239922https://www.gov.uk/government/news/nhs-covid-19-app-updated-to-notify-fewer-contacts-to-isolate

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