ウイズ コロナに不安を抱えている人たち
明日から自主隔離も強制では無くなり、テストも必須ではなくなるイングランドですが、やはり不安を抱えている人たちは多いと思っていたところ、ちょうどタイムリーに質問コーナーがありました。
記事のタイトルは「弱い立場の人たちをこれからはどうやって守ってくれるの?」(https://www.bbc.co.uk/news/world-asia-china-51176409)
質問の中には、老人ホームに母を見舞いに行くのにテストはまだ必須か、だとしたらテストキットは無料でもらえるのか?とか病院内ではまだマスク着用は今後も必須なのか?といったものがありましたが、2つだけ気になった質問&回答を記載することにしました。
質問1
ワクチン未接種の弱い立場の子供たちを政府はどうやって守ってくれるのですか?私の息子は嚢胞性線維症に罹っていますが、ワクチンを受ける手段もないまま、今後は他の子供たちと一緒に行動するように言われています。
回答
息子さんは臨床的にリスクが高いグループに入っていて5歳以上であれば、近々ファイザーのワクチンを2回接種することができるようになります。かかりつけの医者、あるいはスペシャリスト チームから連絡が入るはずです。
他の子供たちと混ざることによる危険性についてですが、イギリスでは5歳から11歳の子供たちもワクチンを受けるよう推奨されています。これは臨床的にリスクが高い子供たちだけが対象ではなく、全員が対象で、イングランドでは4月から始まる予定です。子供たちは通常重症化する危険性は低いですが、中には重症化し、入院が必要になる場合もあります。12歳以上であれば今すぐにでもワクチンが受けられます。また、より低年齢の子供たちにワクチンを展開することで、より多くの感染や拡大を防ぐことができると考えられています。
学校は登校を再開することに不安を抱えている家族をサポートし、協力するはずです。義務教育を受ける年齢の子供たちは今までは家で学習していた子供たちも、かかりつけの医者や病院の医師が認めた一部の子供たちだけを除き原則全員が登校することになります。もしも不安でしたら、お子さんのかかりつけのお医者さんに相談してください。
質問2
今後はテスト制度も廃止し、テストキットも有料、そして症状が出ていてもテストは必須ではなくなります。このため症状の出てしまった既往症のある人など一部の人を除きほとんどの人はテストを受けなくなります。その中で一体どのようにして新たな変異株を速やかに見つけることができるのですか?
回答
チーフサイエンティフィックアドバイザーのヴァランス氏は、今後新たな変異株が現れることがわかっていて、多分それは以前のものに比べて強いものになる可能性もある、と述べています。
そこで、イングランドではほとんどの無料検査は無くなるものの、イギリス政府としては今後もコロナの動きを詳細に確認し、今まで見つかったコロナが再燃しないよう、また変異株の出現にも監視を続けていく方針です。
例えば今までもそうでしたが国家統計局主導で無作為に選んだ人たちを対象に、定期的なテストを行ってもらいます。
そこで陽性反応が出た場合は、分析しウイルスの種類を特定します。パンデミック中に科学者たちはウイルスの追跡方法について多くのことを学びました。政府は今後必要であれば、このような体制を再び大規模に行うことは可能だとしています。
改良されたワクチンの治験もすでに行われていて変異を重ねるウイルスにも適応できるようにしています。
イギリス政府によると、これらの研究は他の国における監視機能の向上にも役に立つと考えています。ウイルスはどこにでも現れるからです。
私の周りには、すでに海外旅行も含めて普通にどこにでも出かけている人もいれば、不安なので公共交通機関はいまだに避けている人、レストランにも一切出かけない人など、人それぞれです。
感染者数はかなり減りつつありますが、テスト数も同じカーブで減っています。重症化数や亡くなった人の数も同じカーブを描いて減っているので、今度こそコロナ収束の日は近いのでしょうか?
作成日:2月23日
参考先URL:https://www.bbc.co.uk/news/world-asia-china-51176409、https://coronavirus.data.gov.uk/
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