50歳以上対象のブースター接種は不要?

以前のブログにも記載しましたが、イギリスでは9月には3回目のワクチン接種(ブースター)を予定していました。Joint Committee on Vaccination and Immunisation (JCVI – ワクチン接種・予防接種に関する合同委員会) が暫定的なアドバイスとして50歳以上全員も含めた3千万人以上を対象とすると発表し、英国の医薬品規制機関 (MHRA) も承認済みでした。そして保健相のJavid氏も「まだ確定ではないけれど、9月から始めるからね」とアナウンスしていました。

ところが3回目は必要無いのでは? と言う専門家の意見も多く出ていて、こちらも同じ日のブログに記載済みですが、政府のワクチンアドバイザーのFinn教授は1回目のワクチンを受けられない貧しい国の人たちがいる中、3回目なんて「非常識、不公平どころが馬鹿げている」と強く反対していました。

そんな中、今朝のBBCニュースでは、アストラゼネカのワクチンを作ったDame Sarah Gilbert 教授は「ブースター(3回目の接種)を全員対象というのは不要、もっと必要としている国に渡すべき」とDaily Telegraph新聞の取材時に明言していました。

ワクチンをまったく受けていない人たちに1回だけでも提供することの方が(イギリスで)3回目を提供することよりももっと重要だと。これまでの調査で、50歳以上でも2回接種していれば免疫をある程度保持できているそうです。

この教授、実はバービー人形のモデルにもなっています。他には誰が?と思って調べたところ、テニスの大坂なおみ選手、サーファーの松田詩野選手と黒柳徹子さんの人形もありました。制作会社Mattelによるロールモデル特集だそうです (詳しくはこちらから)。

話は元に戻し、9月に予定されていたブースターをどうするか、ですが、保健相のJavid氏は専門家からのアドバイス待ちとのこと。JCVIは約50万人いると言われている重度の免疫力が低い人たち対象には接種を行うべきだとすでに発表しています。

Dame Sarah Gilbert教授と同様に、OxfordワクチングループのディレクターであるAndrew Pollard教授は「多くの国で医療システムに大きな圧力がかかっている、そして医療従事者が亡くなっているのが現状なので、イギリスは他国を支援する道義的義務がある」とBBCラジオ番組で述べていました。

50歳全員を対象にして用意していたかなりの数のワクチンは、まだ1回も受けていない国の人達が大勢いて、医療崩壊が起きている国々に行き渡るのでしょうか?

最後に6日前のニュースになりますが、イギリスは、緊急にワクチンを必要としているオーストラリアにワクチン400万回分を送ったそうです。これは「スワップ取引」と呼ばれ、オーストラリアは年末までに同じ数のワクチンをイギリスに返すことになっています。困った時はお互い様?

なお、政府からの最新情報によると、16歳以上で 1 回目接種済みの割合は88.9%、2 回目は 80.4% でした。

作成日:9月10日

参考記事:https://www.bbc.co.uk/news/uk-58507436

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