イギリスは今日から冬時間
イギリスは今日から時計が1時間戻り、日本との時差は昨日まで8時間だったのが9時間になりました。この日だけは1時間寝坊ができます。そして毎回プチ時差ボケに。
夕方お腹が空いたなと思って時計を見るとまだ午後6時、でも昨日までは7時だったんだなと思ったり、11時なのにまだ眠くないな、あ、先週まではまだ10時だったか、みたいな繰り返しが数日続きます。
欧州のほとんどの国は毎年10月の最後の日曜日の午前2時に時計が1時間戻りますが、今調べてみたところ、国によっては3時に1時間戻る、4時に1時間戻るところもあるようです。いずれにせよ同じ日曜日の朝には冬時間になるのであまり問題にはなりませんが、アメリカはその1週間後の日曜日。そこでよくアメリカとのリモート会議の開始時間を間違える人が出てきたりするのもこの時期です。
もともとは冬時間(グリニッジ標準時刻、GMT)しかなかったのに何故夏時間を導入したかと言うと、その方が日照時間が長くなるから農家が助かる、と言うのが定説です。ただ本当に農家が恩恵を受けているのかと言うとそうでもないらしいです。例えば牛の搾乳。牛の体内時計は変えられないので農家の人たちが夏時間や冬時間に変わるたびに作業時間を1時間前後ずらさないといけないとか。(Myth: Farmers are the reason for daylight saving time)
この夏時間を導入する際にも農家の人たちは反対をしたそうです。いつから始まったかと言うとドイツが1番初めで1916年、その後次々と他の国が続き、アメリカは1918年。現在70国がこの夏時間(Daylight Saving Time)を導入していて、中には導入したけれど止めた国もあるとか。先進国の中で導入していないのは日本、中国、インドだけ、と書いてある記事も見つけました。
確かに夏時間に変わる3月の最後の日曜日以降は日が長くなり明るくていいのですが、家中の時計を直して回るのが面倒。今は家電にも時計機能が付いているので、我が家も電子レンジ、炊飯器、オーブン、ガスボイラー、そして車の時計を冬時間に直しました。スマホやコンピューターは自動で時間が変わっているので便利です。そして腕にはめているデジタル表示ではなく実際に長針と短針が付いているスマートウォッチもちゃんと直っていて、プチ感動。
スマホやコンピューター画面で午前2時が1時に戻る瞬間をいつか自分の目で確かめてみたいと思っているのですが、睡魔に負けていまだに見たことがありません。友人は今回も01:59から01:00に変わる瞬間を前回の夏時間と同様見届けたそうです。
この冬時間になると昨日までは午後5時半に日が沈み暗くなっていたのが、4時半には沈んでしまいます。なので5時過ぎには真っ暗闇。暗闇に映える花火のイベントがあるのも頷けます。
農家の人も夕方は早くから真っ暗になるので収穫するためには朝型人間にならないといけない?
あまりメリットのなさそうなこの夏と冬時間、なんで止めないのかなと思っていたら、欧州連合ではすでに何度も話し合いが行われていて、取り止めにすることは決まったそうです。法律の下書きもできあがりましたが、まだ承認はされていないので、今回は何も起こらず一斉に冬時間になりました。イギリスは欧州連合から抜けたので、独自に決めるのでしょうか?
なお、欧州連合は各国の判断に任せるそうで、ある国は夏時間のまま、ある国は冬時間のままになるとのこと。なんだかややこしくなりそうですね。
作成日:10月31日
参考記事:https://www.timetemperature.com/europe/eu-ends-summer-time.shtml、https://www.timeanddate.com/news/time/europe-dst-end-2021.html、https://www.goodhousekeeping.com/life/a31250180/why-do-we-have-daylight-saving-time/、https://en.wikipedia.org/wiki/Daylight_saving_time、http://www.webexhibits.org/daylightsaving/g.html
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