各国のバレンタイン

去年のバレンタインデーには「この時期になるとスーパーマーケットが前菜、メイン、副菜、デザート、飲み物をそれぞれ5種類ぐらいから選べてセット価格で提供すること」を書きました（イギリスのバレンタインデー）。そして今年もバレンタインデーが近づくと多くのスーパーマーケットが広告を載せ始めました。

去年は当日の朝に買いに行ったので品数もあまり揃っていず、欲しかったロゼのスパークリングワインも売り切れ、夫はノンアルコールのスパークリングワインを間違えて選んで来てしまいました。

そこで今年は去年の教訓を生かして早めに買うことに。そして別にバレンタインデーに食べなくてもいいよね、ということで先週の金曜日に早々とマークス＆スペンサーで購入し、その日にバレンタインディナーをいただきました。スターターは帆立のコキール（£7）、子羊肉のハーブ焼き（£10）、副菜はポテトグラタン（£3.5）、デザートはチョコレートケーキ（£4）、そしてロゼのプロセッコ（スパークリングワイン、£12）、合計すると£36.5（約5,900円）のはずが£20（約3,200円）。約2,700円もお得！

せこい性格の私はこうやって元の値段を調べて、得した気分を味わうのが好きです。日本でもお正月に福袋を買うと毎回必ず付いている値札を調べて「得した感」を味わっていました。でも福袋の場合は結局使わないアクセサリー、洋服、化粧品がいつまでも残り、数年間眠らせた後に処分していましたが。

さて、バレンタインは今や世界各地で祝われていますが、お国によって祝い方は違うようです。

台湾にもバレンタインデーとホワイトデーがありますが、順番が逆。バレンタインデーに男性が女性に、ホワイトデーに女性が男性にプレゼントを送るそうです。

イスラム教の国ではバレンタインデー禁止令が出されているところもあり、サウジアラビアでは店頭からバレンタインデー関連の商品を撤去された年もありましたが、愛の力は強く（？）2018年にはバレンタインデーを祝うことを再び許可されたとか。

シンガポールはバレンタインデーに最もお金を使う国民で、60％（過半数以上）は＄100から＄500ぐらい使って贈り物をするようです（最近はカードしか送り合わない我が家とは大違い）。

韓国では2月14日のバレンタインデー、3月14日のホワイトデーは同じですが、それ以外にも毎月14日はなんらかのイベントがあり、1月14日から順番にキャンドルデー(あるいはダイアリーデー）、バレンタインデー、ホワイトデー、ブラックデー、ローズデー、キスデー、シルバーデー、グリーンデー、ミュージックデー、ワインデー、ムービーデー、ハグデーだそうです。

ブラックデーは相手がいなくてバレンタインデーやホワイトデーを祝えなかった人たちが黒い服を着て黒い麺を食べる日とか。え？イカ墨パスタ？と思って調べたら、黒いソースのかかったジャージャー麺を食べる日だそうです。でもこの集まりがきっかけで新しいカップルが誕生することもあり、そうなると次の月からのイベントにはカップルでお祝いできるようになりますね。ローズデーは黄色いバラなどの花束を交換する日と書いてあるサイトもありましたが、ブラックデーの後もまだ独り身の人たちが集まって（黄色い）カレーを食べる日と書いてあるサイトも見つかりました。カレー屋さんで新しい相手が見つかれば次の月からはカップルで？

そして日本では義理チョコ、友チョコ、本命チョコを買い求めてお店が大混雑するのもこの時期。中には超義理チョコという呼び名もあるとこちらのサイトで紹介されていました。英語に訳すと”ultra obligatory cheap chocolate”だそうです。

これからも商戦に惑わされることなく、楽しく過ごせる日にしたいものです。