ワクチンはコロナの学校?
今朝のBBCニュースに興味深いたとえ話がありました。
ノッティンガム大学のウイルス研究者であるJonathan Ball教授によると、コロナウイルスとの戦いは一人一人の免疫システムが学ばなければならないこと。そしてワクチンは学校のようなもので、免疫システムにコロナ教育をするための安全な環境を提供してくれるのです。
ワクチンを受けなくても、ぶっつけ本番で本物のウイルスに向き合いどうやったら勝てるかを学ぶという選択肢もありますが、ウイルスについての知識がないため戦い方を間違えてしまうこともあり、そうなると重症化する危険があります。
ワクチンの1回目は小学校のようなもの、そこでコロナに関する基礎を学びます。2回目は中・高校のようなもので、ブースターは大学。
大学を卒業すると、免疫システムは豊富な知識を蓄えることができるので、例え捻じ曲がったオミクロンのような変異株もやっつけることが可能になるのです。(コロナに感染した時に免疫がする”仕事”に関しては過去のブログをご参照ください→ワクチン接種とコロナ感染、どちらが免疫力を高めるのに効果的?)
このたとえ話を読んで、今更ながら(ちょっと頼りない)ジョンソン首相が年末までに18歳以上全員ブースター接種と言う大きな目標をかかげて「ブースターを打て!」と呪文のように唱えている意味がわかりました。
イギリスでは昨日までに12歳以上の41%の方のブースター接種が終わったようです。ただ昨日のブースター接種は397,532回とのこと。1日に100万回まで到達するにはもうしばらくかかりそうです。日本では今年の中頃に何回か達成したそうですね。(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210624/k10013102321000.html)
なお一説にはワクチンを2回接種しても、ワクチンの種類によってはオミクロンにはほとんど効果がないと言うことがわかったそうですが、それでもどんな種類のブースターでも接種することにより、防御レベルを75%まで高めることができるとのことです。小中高でお勉強を少しサボっていても、大学で真剣に勉強すれば成果があるのと同じこと?
作成日:12月14日
参考記事:https://www.bbc.co.uk/news/health-59639973
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