規制緩和後、要は“Going Slowly”

変異株による感染者急増の中、7月19日にほぼ全ての規制を緩和することになったイングランドですが、今朝のBBCニュースでは、「これは大きな賭けである」と表現していました。世界中でこの賭けをするのは(今のところ)イングランドだけのようです。

規制緩和によって人の出入りが増え、状況もいったんは悪化してしまうことは避けられません。それでも今しかない、と言う根拠は、秋になってから規制を緩和すると悪化のピークが秋から冬にかけてになり、ただでさえ増えるインフルエンザや呼吸疾患と重なってしまうからだそうです。

この悪化の波は初めての「自然な波」となるとも書いてありました。一方で今までの波はロックダウンで人の出入りを封じ、規制によって抑圧してきたので、「人工的な波」。政府の計画では、この自然な波は大波になるのではなく、やがて静かに収まるはずですが、数ヶ月先はどうなっているのでしょう?

月曜日のジョンソン首相のアナウンスの後に、会見によく登場する英国の最高医療責任者であるWhitty教授が「”Going slowly”が重要だ」と強調していました。7月19日に緩和されたからと言って、 多くの人が各地でお祭り騒ぎを行ってしまうと感染者が急増(すでに急増しているけれど、さらに?)する、ただし一人一人が19日以降も慎重に行動することにより、緩やかなカーブになるはず。今後どうなっていくかは個人個人にかかっているとも。

このグラフは、左が急速にパンデミック前の状態に戻った場合で右側が5ヶ月かけて徐々に人の出入りが増えた場合の重症化患者の推定数になります。

https://www.bbc.co.uk/news/health-57751056より

緩やかなカーブでありたいですが、試験的イベントの1つだったサッカーの試合の2度に渡る6万人の観客、おまけに決勝戦ではチケットを持っていない数多くのファンがスタジアムに押し寄せ、無理矢理バリケードを壊して会場に入ってしまったのを防げなかった件はどうなるのでしょう?あまりの混乱状態でやっと自分の席に辿り着いたら、他の人がちゃっかり座っていたとの報告もあったそうです。普段は慎重なイギリス人もサッカーになると別人になってしまう?

作成日:7月14日 参考記事:https://www.bbc.co.uk/news/health-57751056

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