暑過ぎる日本と寒過ぎるイギリス
今年の日本の夏は暑さが厳しく、猛暑日が各地で過去最多になったという記事がありました。また「史上最大級の暑さ」「経験したことのない猛暑」「危険な暑さ」「災害級の暑さ」という表現もあり、本当に暑そう。その日本で暮らしている方には気の毒としか言いようがないのですが、かたやイギリスは涼しさを通り越して寒いぐらいで「昨日ヒーターを入れてしまったわ。8月なのに…」と友人が呟いていました。
2日前のBBCには「UKの天気:いったいいつ雨が止んで夏らしくなってくるのか」というタイトルの記事がありました。また昨日は「イギリスの夏はどこへ行った?」という記事も。
6月には熱波の影響でイギリスでもだいぶ暑い日がありましたが、ここ数週間は雨が多く、気温も下がり、秋のようなお天気が続いています。すぐ近くのヨーロッパ南部では日本と同様に異常な暑さで山火事も起きているのが信じられないくらいの冷夏のイギリスです。
BBCの気象担当者によると、今後しばらくはもっと雨が降り、風が強い日も来るとのこと。気温はほとんどの地方で15度から20度になる見込みだそうです。日本の半分?
原因はジェットストリームの位置で、通常この時期はイギリスの北に位置し、高気圧に覆われて、乾燥した青天をもたらしてくれるはずが、今年は南に移動してしまったのだそうです。このジェットストリームの下(南側)にいると夏らしいお天気になるのに上(北側)にいると雨が多く風も吹いて気温も下がるのだそうです。なんで南に移動してしまったのでしょう?
そしていつ夏が戻ってくるかというと、もしかすると今月の終わり頃には戻ってくるかもしれないけれど、9月になる可能性の方が大きいらしいです。それも連日暑さが戻ってくるのではなく短期間とか。
ちなみに日本では7月の猛暑日が過去最多になったそうですが、イギリスでは降雨量が過去最多だった地域が多くあり、北アイルランドのCaseledergやイングランドの北西にあるPrestonという場所では例年より2倍から3倍の降雨量だったとか。
危険な暑さの日本に比べると、熱中症になる心配もなく、寝苦しい夜もなく、日本に住む人から見れば羨ましい環境なのは事実ですが、やはりもう少し夏らしいお天気が戻ってきて欲しいものです。
作成日:8月3日
参考記事URL:https://www.bbc.co.uk/news/uk-66362004、https://www.bbc.co.uk/weather/features/66177220、厳しい暑さはいつまで続く? 東京は経験したことのない猛暑に、猛暑止まらず この先1週間も40℃に迫る災害級の暑さ続く 各地で暑さの記録更新へ
アイキャッチ画像:Photo by shraga kopstein on Unsplash
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