ジョンソン首相、ギリギリセーフ
昨日イギリスに住んでいる友人から「今日中に首相の進退が決まるみたい」と連絡が来ました。そこでBBCのニュースサイトを調べたところ、不信任を表明するレターが54通以上集まったらしく、夕方から不信任投票が行われると書いてありました。
イギリスと日本の時差は8時間。投票結果が出るのは現地時刻の夜9時(日本の朝5時)。予想によると首相を支持する議員の方が多そうで、結局彼は辞めないのかなと思いつつ休みました。
ところが「朝の5時」が脳にインプットされてしまったらしく5時前に目が覚めてしまいました。そこでニュースサイトにアクセスして見たところ、あと5分で結果発表、後2分で、と秒読み段階。結果は過半数以上の保守党議員が彼を支持したため勝利を収めました。
ただ数字を見ると本当にギリギリセーフだったことがわかります。
211名が信任、148名が不信任という結果になりましたが、58.8%の支持率となり歴代首相で不信任投票があった中では最低の数字。前回はテレサ メイ首相に対して投票が行われた時、彼女は63%の支持率で残りましたが、結局6ヶ月後には辞任しました。このためジョンソン首相も秋までは持たないのではと述べていた議員もいました。
最低の数字が並んだにも関わらず、普通でない神経をお持ちのジョンソン首相がインタビューに答えている動画を観ましたが、あくまでもポジティブ。彼は「この不信任とした数の多さに関してどう思うか?」という記者の質問は無視して、「211名という前回僕が選ばれた時よりも多い数の議員が僕をサポートしてくれている」「これでもう過去(のパーティー疑惑の件)は終わりにして、今目の前にある重要でもっと大きいことに専念できる」「やっと先に進むことができる」などと自信に満ちた表情で話していました。そして最後は彼の方からインタビューを打ち切り去っていきました。画面には映らなかった記者が何も言い返せず悔しそうにしている様子が想像できました。
大きいこととは異常な物価高、コロナのせいで未対応になっている医療問題などですが、本当に彼が解決してくれるのでしょうか?
作成日:6月7日
参考先URL:https://www.bbc.com/news/live/uk-politics-60289386、https://www.bbc.com/news/uk-politics-61703422、https://www.bbc.com/news/uk-politics-61709441
アイキャッチ画像:Photo by Brett Jordan on Unsplash
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