イギリスのスト、今度はパスポートセンターとヒースローのセキュリティ

去年の12月のブログで、イギリスではストばかりしていることを書きました。電車の乗務員、救急隊員、看護師、入国管理局員、運転免許の試験官、郵便局員などによるストが行われていましたが、年が明けてからも教員、大学職員、公務員、勤務医のストが続いていました。

ちなみに今週の水曜日はロンドンの地下鉄のスト。用事があってロンドンに行って来ましたが、バス停では昼間の空いている時間なのに長蛇の列、バスに乗れない人もいるくらいでした。電車は動いていたのですが、翌日木曜日は電車のスト。同時に今週は教職員と勤務医のストも行われました。そして今日の土曜日はまた電車のスト。全面運休ではありませんが、全国で約半分の電車しか走っていないようです。

そして昨日のBBCには4月から5月にかけてパスポートセンターの職員が5週間のストライキをするという記事が載っていました。全員ではなく1つの労働組合職員のみですが、それでも4,000人の中の1,000人、4人に1人がストをすることになるので、これから夏の旅行シーズンを目前に忙しい中、パスポート発行の遅れが出てしまうのは避けられないと書いてありました。

4月も含まれるいわゆる「ピーク時」には通常週に25万件の申請があるので、そうなると100万人以上のパスポート申請に影響が出てしまうことになります。

6月にクロアチアへの家族旅行を計画しているサイモン ファルトン氏はつい先日4人分のパスポートの更新をするためパスポートを送付したばかりだそうです。「1か月もストを行うということはものすごい量の未処理が発生してしまうため、旅行に間に合わない可能性も出て来てしまった。パスポートが間に合わないと支払い済みの£5,000(約80万円)の旅費が無駄になってしまう」と嘆いていました。

そして今朝のニュースではヒースローのセキュリティスタッフがイースターの時期に10日間のストをするという記事がありました。こちらは1,400人。ターミナル5に勤務する職員と貨物の出入りをチェックする職員によるスト。イースターの前後には2週間学校が休みになるので、空港は混雑する時期です。ヒースロー空港側は緊急時の対応策を用意しているとのことですが、手荷物検査の行列が延々と続き、飛行機に乗り遅れてしまう人が出ないとも限りません。パスポートセンターといい空港職員といい、今年こそは海外でホリデーをと楽しみにしている大勢の人を不安にさせてしまうようなストのニュースでした。

次々といろいろな職種で起こるスト。一体いつ終わるのでしょう。

作成日:3月18日

参考記事URL: https://www.bbc.co.uk/news/uk-64981979https://www.bbc.co.uk/news/uk-64994967https://www.bbc.co.uk/news/uk-64998204

アイキャッチ画像:Photo by Ethan Wilkinson on Unsplash

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