ストが続いているイギリス

年が明けたと思ったら明日からもう2月。そしてイギリスでは依然としてストが続いています。先ほどBBCのニュースサイトにアクセスしたところ、トップ記事が「明日(水曜日)のストはかなり影響を及ぼす」との見出しで、「教員、大学職員、公務員、電車やバスの運転手が2月1日にストを決行」と続いていました。

教員がストをすると休校になる可能性があります。そして明日のストではイングランドやウェールズの23,000校がそのストの影響を受けると予測されています。さらに面倒なことには、個々人はストに参加するかどうかを事前に伝えなくていいことになっているそうです。そのために学校側は明日(当日)の朝になるまで一体何人の教員が出勤してくるのかがわからず、場合によっては休校、もしかしたら通常通りになるかもしれない、という中途半端な状態の学校がほとんどのようです。そうなると働いている親たちは子供の世話を誰かに頼むべきか、仕事を休むべきかもはっきり決められない状態。

政府側はほとんどの教員に5%の給与アップを提案したとのことですが、インフレ率がそれよりも高いので十分ではなく、ストを決行することになったようです。

学校が休校になるとどれだけの親が困るのかと思って少し調べたところ、 0歳から15歳までの子供を持つ母親の4人に3人は仕事に就いていて、92.6%の父親が仕事を持っているそうです。明日は急遽在宅勤務を申請する親がいるのでしょうか。

公務員で明日のストに参加予定者は約10万人とも書いてありました。

この明日の大規模なストによってかなり影響を受ける人たちがいると警告を出したのは首相官邸ですが、首相官邸で働く職員も公務員、ということは首相も閣僚たちも明日は影響を受けそうです。

明日は一部のロンドンバスの運転手のストも予定されていて、他にも全員ではなく一部ですが、3日には電車の運転手、4日はロンドンの地下鉄のベーカールー線のスタッフ、6日、7日は看護師、9日は病院に勤める理学療法士、10日が救急隊員、11日がベーカールー線の2度目、15日が大学職員、と延々とリストが続いていました。2月はほとんど毎日どこかでストが行われるというイギリス。

そのうち首相も大臣もストを始めてしまうのでしょうか。

Photo by CDC on Unsplash

作成日:1月31日

参考記事URL:https://www.bbc.co.uk/news/education-64470652independent.co.uk newsFamilies and the labour market, UK: 2019Number of UK mothers in work reaches highest level for 20 years

アイキャッチ画像:Photo by Mike Fox on Unsplash

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