パーティ疑惑、2回目は30件の罰金請求
先月パーティー疑惑に関して警察が20件罰金に関する通知書を発行したことをブログに掲載しました(パーティ疑惑、初回は20件の罰金が決定)。その後通知を受け取った1人の名前が公開されてしまいましたが、それ以降更新情報はありませんでした。ところがつい先ほど警察が新たに30件の罰金に関する通知書を発行したとBBCに記載されていました。
初回と同様、警察側は誰がどのイベントに参加したことで罰金の対象者になったかは公開しません。首相官邸側は、ジョンソン首相とサイモン・ケース氏が罰金の対象者になった場合のみ公表すると公言しています。
ちなみにサイモン・ケース氏は国家公務員のトップに立っている人です。そして昨年11月から12月にかけてジョンソン首相から頼まれて「どの集まり」がコロナ感染対策のルールに違反していたかの調査をしていたのですが、本人のオフィスでもパーティーが開かれていたことが発覚し、調査から身を引きました。彼の役目はその後スー・グレイ氏に引き継がれています。彼のオフィスでパーティーが開かれたとき、参加はしなかったものの、その集まりがあったことは知っていたそうです。それなのに上司(ジョンソン首相)に調査担当を頼まれたとき、彼はどんな思いで引き受けたのでしょう?
警察からの声明の中で、「この捜査を迅速に進めるためにあらゆる努力をしている」と述べていて、今後さらに罰金を課す可能性があることを示唆していました。
以前のブログにも書きましたが、警察の捜査の一環で100通以上の質問書(アンケート用紙)がパーティーに参加した人達に送付されましたが、その中にはジョンソン首相、サイモン・ケース氏、そして時期首相候補の1人である1人であるリシ・スナック財務大臣も含まれていました。
前回の20件の中に彼らは含まれていなかったようですが、今回の30件に含まれているかどうかはまだ発表がありません。
ある情報筋は、「2021年4月16日のフィリップ王子の葬儀前夜に首相官邸で開かれた送別パーティーに出席した人達に、いくつかの罰金が課せられた」とBBCに語っていたそうです。
パーティー疑惑がまだまだ続き、どんよりとした曇り空のようなイギリスでした。
作成日:4月12日
参考先URL:https://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-61081386、
アイキャッチ画像:Photo by Henry Be on Unsplash (ザ・シャードからの眺め)
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