免許更新時の視力は自己申告のイギリス

今朝のBBCには「今後は70歳以上の免許更新の際、視力検査に落ちると運転できなくなる」という記事がありました。つまり今までは視力検査は義務化されていなかったのです。

イギリスは日本と違って3年、あるいは5年ごとの免許更新ではなく、カード型免許証の場合は10年に1度の更新で写真の変更が必要になります。運転免許センターや警察署に行く必要はなく、自宅のパソコンでできてしまいます。しかも2000年より前に発行された紙のライセンスは写真が付いていないので、70歳になるまで更新する必要がないのです。もう使われなくなったのかと思い調べてみたところ、まだ法的にも有効でした。ただし現住所や名前が変更になった場合の再発行はカード型になります。

そのカード型免許証では、まだ10年に満たなくても70歳の誕生日が近づくと免許を更新するよう通知が届きます。つまり69歳で10年の満期になり更新したとしてもその1年後にまた更新しなければならなくなります。ちなみにその場合は無料だそうです。そしてその後は10年ではなく3年ごとの更新になります。ただその70歳の更新もその後3年ごとの更新もオンラインでできてしまうのです。視力の部分は自己申告です。実際にメガネ屋さんで視力検査をしたものを添付する必要もありません。

これはかなり緩い基準で、ヨーロッパでは3カ国だけだそうです。ちなみにAIに聞いてみたら、あとはアイスランドとノルウェーでした。

さて、イギリスの自己申告での基準ですが、法律上は以下の条件を満たす必要があります。といっても自己申告では法律があってもなくても同じでは?

  • ナンバープレートの読み取りテスト
    • 20メートル先の新式ナンバープレート(2001年以降の書体)を読めること
    • または20.5メートル先の旧式ナンバープレート(2001年以前の書体)を読めること
    • 眼鏡やコンタクトの使用は可
  • 視力の数値基準
    • 両眼または見える方の眼で、小数視力0.5以上
    • 両眼の水平視野が少なくとも120度以上あること
    • 片眼ごとに少なくとも左右それぞれ50度以上

上記は普通免許の場合で、大型車や公共交通車の場合は少し厳しくなります。日本の場合は普通免許で0.7なのでイギリスよりも少し厳しく、また実際の更新時には老若男女問わず視力検査が行われていますのでそこが大違い。

この視力検査の義務化は今年の秋から実施されるそうです。

他にも飲酒運転の基準が少し厳しくなります。イギリスでは日本と違ってある程度の飲酒は許容範囲になっていて、パブに車で行くのが習慣になっている方も多いのです。

ちなみに改正前では35 μg/100 ml(呼気)までだそうで、具体的には以下になります。

  • 体重が75 kgの男性ではビールの小瓶(330 ml)は4本までOK
  • 60 kgの女性では2.5本
  • 50 kgの女性で2本

でもこれはあくまでも一般的な話で、空腹かどうか、日頃から処方された薬を飲んでいるか、また個人の代謝差や飲む速度等によっても変わるようです。

それが改正後にはどうなるかというと。

  • 75kgの男性では2.5本
  • 60 kgの女性では1.6本
  • 50 kgの女性では1.3本

だそうです。しつこいですが、あくまで目安なので安全のため運転前は飲まないのが最善です、とAIも繰り返していました

それにしても法律が厳しくなっても男性はビールの小瓶だったら2−3本はOKというのはかなり緩い法律です。それでも飲酒に対するドライバーの意識が高まり、事故防止になるはずだと記事には書いてありました。

最後に視力の話に戻ります。ある死亡事故を起こした72歳の男性運転手は、事故の1か月前に白内障と診断されていました。それにもかかわらず、検眼のときに「運転はしていない」と答えていたそうです。もし視力検査が義務化されていれば、防げたかもしれない事故です。義務化が一日も早く実現し、こうした悲しい事故がなくなることを心から願います。

作成日:2025年8月11日

参考先記事URL:https://www.bbc.co.uk/news/articles/c5yllgezjk3o

アイキャッチ画像:Photo by David Travis on Unsplash

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