うるさい日本のタクシー

今回2年半ぶりに日本に行き、最初に気づいたのがタクシーに備え付けられたタブレットから流れる動画広告でした。前回はタクシーを利用したとしても短い間だけだったので気に留めませんでしたが、今回は1時間以上利用することが数回あったので、イヤでも気づく羽目になりました。

音量は絞ってはいるものの、ずっと続くとなるとかなり耳障り。次々と、そして延々と30秒ほどの動画広告が流れます。一通り流れると、また最初からの繰り返し。私は常に運転手席の後ろだったので動画は見ずに済みましたが、音は乗っている間中流れていました。途中からは運転手さんに聞いて消音ができることがわかり、その後は乗ったら消音にしていました。

この動画広告は2018年に始まったようで、その後は右肩上がりに成長しているそうです。あるサイトによると2018年に12億円だったタクシー動画広告の市場規模は、2019年には2倍の24億円、2023年には約6倍の75億円まで成長していくと予想されているとか!?(https://kaizenplatform.com/contents/taxi-ad

広告掲載料ですが、乗客が乗って1本目に流れる広告が最も高額の600万円(ファースト ビュー)、乗車直後の2−6本目が400万円のビジネス ビュー、その後に流れるのが200万円でエコノミー ビューと呼ばれるそうです。何だか飛行機のクラスみたい。

このタクシー動画広告の最大のメリットは「経営層や富裕層に効果的にPRができること」だそうです。なるほど「庶民」は滅多にタクシーには乗らないですよね。道理でビジネス関係、例えばWebマーケティング、リクルート、会計アプリ、などの広告が多かったです。画面上にはカタカナばかりが表示され、一体どこの国の言葉?になりそうでした。

今回調べていてびっくりしたのが、広告を流しているだけと思っていたタブレットの中にはカメラが付いていて、顔認証をし、その年齢層に適した広告を流している事もあるとか。実はしっかり見られていたのですね。

さて、皆さん大人しく動画を見ているのかと思ったら、ネガティブな意見もたくさんありました。Googleで「タクシー 広告 うるさい」などの単語で検索するとたくさんの記事が見つかります。中には「光の暴力」「拷問状態」「絶対に買うまいと思う」「夜間帯は光が容赦なく目に入ってくる」「アド ハラスメント」など私と同じ意見が多々ありました。

なお広告を絶えず流すだけと思っていたタブレットですが、支払いの時はそのタブレットが支払い機に変わるタクシーも出て来たようです。それは便利ですね。

それにしても増え続けるタクシーの動画広告。タブレット無しの背もたれが恋しいです。

作成日:6月26日

参考記事:https://kaizenplatform.com/contents/taxi-adhttps://note.com/yukionoguchi/n/n476f94b29deahttps://diamond-rm.net/management/41458/https://note.com/fladdict/n/n31f3b10ab754

アイキャッチ画像:Photo by Laurentiu Morariu on Unsplash

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