保健相、ピンデミック中の大失言
先週末に陽性反応が出て「自由の日」直前に首相共々自宅隔離になり世間を騒がせていた保健相のJavid氏が、この週末もTwitter上での失言のために大騒ぎになっていました。
陽性が判ってから1週間後の24日(土)にすっかり快復した彼は、自身のTwitterで「このウイルスとは共存していかなければいけないので、ワクチン未接種の人たちは(ウイルスを怖がって)後退りするのではなく速やかに接種してください。」と呟いたそうです。
この時に使われた cower と言う単語が問題視されていて、「恐怖で縮こまる、立ちすくむ、後退りする」を意味します。このために現在自宅隔離している大勢の人たちの名誉を傷つけたと怒りを買ってしまったそうです。亡くなってしまった人達の家族は、大変無神経な言葉を使ったと。さらにまだ数千人の人たちが重症化して入院しているのに、彼の発言はoutrageous(許し難い)とも報道されていました。
この後Javid氏はTwitter上のメッセージを削除し、正式な謝罪もしたそうです。
彼は自分がワクチン接種をしていたため軽症で済んだので、それを伝えたかったそうですが、まさかこんなに反感を買うとは。国のトップに立つ人たちは言葉選びも重要な任務のようです。
そんなイギリスでは4日連続で感染者数が前日を下回っています。そしてこの第3波は重症化が減っているそうです。政府の最新情報によるとワクチンを2回接種した人は成人の70%、1回目を接種した人は88%になります。
またケンブリッジ大学の分析によると、ワクチンが720万人の感染を防ぎ、27,000人の命を救ったと推定されています。(University of Cambridge、MRC Biostatistics Unit)
以上のことからも、やはりワクチン接種は必要。次回はもっと適切な言葉で皆さんに伝えて欲しいですね。
作成日:7月25日 参考記事:https://www.bbc.co.uk/news/uk-57958538、https://www.bbc.co.uk/news/uk-57961870
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