ウエストミンスター ホールへの長い行列
今日(金曜日)の午後はヨガに行って来ましたが、ヨガのインストラクターは昨日(木曜日)女王様にお別れを言うために午後5時半から行列に並び、ウエストミンスター ホールに入れたのは明け方の4時だったそうです。入場が許可されるとリストバンドを手首に付けてもらえるのですが、彼女は92,000番台でした。
「一歩足を踏み入れると静寂で厳かな雰囲気が全身に伝わり、なんと表現していいかわからないけれど、とにかくIncredible(信じられない、凄い)」と何度も話していました。
並んでいる間(彼女の場合は11時間)はあまり立ち止まることなく延々とノロノロと歩き続けることになるので「もしも行列に参加するのなら、必ず歩きやすい靴を履いて行ってね」とのアドバイスも。近くにいる人たちとは目的が一緒なので「同志」のような連帯感が生まれ、時には和気あいあいとして、とてもいい感じだったそうです。
その行列ですが、8kmぐらいとも言われ、あまりに人数が増えたため一時閉鎖したと今日のお昼前にアナウンスがありました。午後5時過ぎには再び列に並ぶことが許可されたそうですが、その閉鎖している時間に行列に加わるはずのたくさんの人たちは別なところで行列していたのでしょうか?特に殺到することなく再開されたようです。
ただ再開された時に警告が出て、「今から並んでもウエストミンスターホールに入場するまで24時間かかるかもしれない」とのこと。ロンドンの天気予報は雨は降らないものの夜には気温が10度以下になると言うことなので、かなりの覚悟が必要です。
24時間中ウエストミンスターホールの様子が中継されています。たった今も棺の周りを警備している衛兵たちの交代がありました。どこかで読んだのですが、警備をしていた衛兵の一人が失神してしまったため、今は20分交代制にしたとか。
長い行列に並んでいる人たちの中でもやはり長時間に耐えられず手当を受けた人(午後6時の時点で435名)、その中には倒れた際に頭を打ってしまったなどで病院に運ばれた人も出たそうです(40名)。
明日、明後日は週末なのでもっとたくさんの人がお別れに来る見込みですが、月曜日の朝6時半には扉が閉まります。行列に並べるのが日曜日のいつまでかはまだ発表されておらず、状況次第でアナウンスするとのこと。目の前で打ち切られてしまったら悲しいですね。
行列に参加するには身分証明書は不要ですが、ホールに入る前には空港と同様の手荷物検査が行われています。そこで飲み物、食べ物は廃棄処分、花束やプレゼントも持ち込めません。キャンプ用品、刃物、空であっても不透明なドリンクボトル、プラカード、バナー、旗なども廃棄となります。
荷物を一時預かってもらえるところもありますが、そこも混んでいて行列をしなければならない状態なのでお勧めしないとBBCには記載されていました。
持って行った方がいいものの中には、食べ物と飲み物(ただしセキュリティ検査場の前まで)、常備薬、モバイルチャージャーがありました。携帯は取り上げられませんが、ホール内では電源を切るかマナーモード、撮影はもちろん禁止です。
女王様へのお悔やみの言葉はオンラインで書いて送ることができます。サイトにアクセスすると、名前、メールアドレス、所在地、メッセージを書く欄があり、その横には笑顔の女王様と 「お悔やみのメッセージはこちらのフォームからお送りください。お送りいただいたメッセージのいくつかは、王室関係者にお渡しし、後世に残すために王立文書局に保管されることがあります」との文言が書かれてありました。記帳するサイトはこちらになります。→https://www.royal.uk/send-message-condolence
今もテームズ川沿いで寒い空の下並んでいる方達が、無事にウエストミンスターホールでお別れができますように。
作成日:9月16日
参考先URL:https://www.bbc.co.uk/news/live/uk-62921700/page/2、https://www.bbc.co.uk/news/uk-62872323
アイキャッチ画像:Photo by Genevieve Perron-Migneron on Unsplash
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