切り取られてしまった長年人々に愛されていた木

先週水曜日の夜遅くに、イギリスではとても有名な木が何者かによって切り倒されてしまいました。犯人はまだ確定していませんが、16歳の少年と60歳の男性が逮捕され、それぞれ保釈金を払って釈放されています。

本当は真相がわかってからブログに書こうと思っていたのですが、いまだにわからず。とりあえず、どんな木だったかをご紹介したいと思います。

この木はちょうど丘と丘のくぼみ(ギャップ)に立っているのでシカモア・ギャップと呼ばれていて、1991年にはケビン コスナー主演のロビンフッドにも使われたので、ロビンフッドの木とも呼ばれていました。

人々はこの木をとても大切にし、たくさんの人がその木の下でプロポーズしたとも言われ、またその木を愛していた人が亡くなった時は木の周りに散骨をしたとか。

一番近くの駐車場から歩いて20分以上かかる不便な場所でありながら、その美しい佇まい故にイングランド北東部の象徴とも言われていました。

多くの写真家が撮影し、絵描きさんが絵を描き、家族がその木の下でピクニックをし、映画のロケにも登場し、200年以上(記事によっては300年以上)静かに立っていたのです。

その木が切り倒された翌朝からは大ニュースになりました。警察も鑑識官も総動員で誰が何故こんなことをしてしまったのかを調査しています。鑑識官は「31年も鑑識をしてきたが、木を調べるのは初めてだ」とのこと。

「木を一本切ったのではなく、イングランド北東部の一部を破壊してしまった」「近くの住民だけではなく、世界中の人々に愛されてきた木だった」「犯人が捕まっても、木は戻って来ない」と悲しんでいる様子が記事に書かれていました。

切り株の状態を調べた識者によると、とてもヘルシーな状態なので、そこから新しい芽が生えて来るかもしれない。でも以前の状態に近づくには100〜200年はかかるだろうと。それにイメージとしてはこんな感じなので、ロビンフッドの木には程遠い気がしました。

https://www.fwi.co.uk/business/business-management/guide-to-managing-an-established-on-farm-woodland

Gettyというサイトに商用でなければ自由に使える写真がありましたので、数枚載せてみます。確かに美しい佇まいです(でした)。

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切り倒された直後の写真もありました。

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それにしてもこんなにも人々に愛されていた木をなぜ切ってしまったのでしょう。

作成日:10月2日

参考先記事URL:https://www.bbc.co.uk/news/uk-england-tyne-66947040https://www.bbc.co.uk/news/uk-england-tyne-66952980https://www.bbc.co.uk/news/uk-england-tyne-66966187

アイキャッチ画像:Photo by Mark mc neill on Unsplash

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