まだ続いているガソリン問題

ジョンソン首相は昨日「ガソリンスタンドの状況は安定して来ている。だから安心して通勤に車を使っても大丈夫」と発言したそうです。

でも実は大丈夫ではなく、各地で問題が起こっています。

介護士が訪問ケアに行けない、透析してもらっている人が週3回のうち2回キャンセルになってしまった等。介護に行けず、決まった時間に処方薬を服用できない高齢者は命に関わるとUK Homecare協会のDr Jane Townsonも危機を訴えていました。

更にガソリンスタンドで客同士、あるいは店員と口論が起きているところも。中にはナイフを持ち出した人もカメラが捕らえていました。他にも数時間並んだ後にガソリンが無いとわかってキレて警察官を脅かして逃げた二人組を捜索中というニュースもありました。でも数時間並んでいる人たちに、「もう無いよ」って誰も教えてあげなかったのかしら?と思ってしまいました。それともちょうどその人たちの順番が来たときに最後の一滴が売れてしまった?

タクシー業界も痛手を受けていて、昨日(火曜日)は25から35%の運転手が仕事を休んだそうです。

キーワーカーを優先してくれとの声が上がっていますが、ジョンソン首相は今のところ計画していず、「通常の方法」でも収まるとの見解でした。通常の方法とは消費者がいつもと同様にガソリンが切れる寸前に給油する、と言うことらしいです。それができないのが問題。

また政府は陸軍のタンクロリーの運転手をここ数日間で訓練をし、週末までには派遣できるから大丈夫とのことです。まだ水曜日、週末まで待てるのでしょうか?と言うか週末には騒ぎが収まり通常に戻るから不要になるかもしれないですね。

なお、首相の判断は待たずに「木曜日までにガソリン供給問題が解決しない場合は、緊急作業員のみが給油できる時間帯を作る」と大手ガソリン会社のGrosvenor氏がBBCに伝えたそうです。

BBC2のニュースサイトが行った仮説に基づく分析によると、イギリス中のすべての自動車を満タンにするまでには約8日かかると試算されています。先週の金曜日から数えると今週の土曜日。

Petrol Retailers Association(PRA)のマダーソン会長も今週末には需要と供給のバランスが保たれるポイントに到達するはずと述べていました。

この社会現象も週末には収まるのか、と思っていたところ、Times新聞は「この現象は(根本的な)供給問題が解決しないため数週間はかかりそうだ」と言う業界関係者からの話を報じたそうです。またしても消費者の不安を煽るような記事が⁉︎

今回の社会現象は、燃料タンクを精油所からガソリンスタンドに運ぶタンクロリーの運転手不足で数カ所のガソリンスタンドが臨時休業→それをメディアが(大げさに)報道→それを読んだ消費者がパニック買い、で起きていますが、この消費者の中には、自分の車を満タンにした後、ジェリー缶(ガソリン対応ポリタンク)を何個も出して給油している人もいれば、普通のプラスチックのボトルにガソリンを入れようとして見つかった人もいたとか。またNottinghamshireのBunnyという町では、3キロ以上の長蛇の列に並んでいたのに£1.6分 (日本円で約240円)、と言うことはガソリン1リットル分しか入れなかった人がいたそうです。何のために3キロの列に並んだのでしょう?

一体どうなるのか、まだ混乱状態のイギリスでした。

製油所の画像:Image by SatyaPrem from Pixabay

作成日:9月29日

参考記事:https://www.bbc.co.uk/news/business-58720985https://www.bbc.co.uk/news/uk-58724332https://www.bbc.co.uk/news/uk-58729653

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