食料品の値上げが止まらないイギリス
食料品の卸価格がグローバル規模では下がったとのことですが、なぜかイギリスはその恩恵を受けることなく、いまだに食料品は高いまま、というか上昇中です。
本来ならばインフレ率は先月10%を切るはずでしたが、食料品の値上げ率が高すぎたため、全体としては10.1%だったとの記事を見つけました。2月が10.4%だったので2月よりはマシ。でも欧州の平均インフレ率が8.5%から6.9%まで下がったのに、イギリスは10%を超えています。
ガソリン代は去年の7月が平均£1.9(約320円)でしたが先月は£1.5(250円)に下がっていました。ところが例えばチェダーチーズは去年の3月に比べて今年の3月は49%値上げし、400gの平均価格は£3.71(622円)。2パイント(1.14リットル)入りの牛乳は40%値上げして£1.4(235円)。オリーブオイルも急騰したとか。
この食料品が高い理由はウクライナ紛争もありますが、イギリスではそれに加えてブレグジットによるレッドテープ問題(今まで欧州内では関税がかからなかったのに、かかるようになったこと、おまけに書類の手続きなどが複雑になったこと)、労働力不足(今まで欧州の国から誰でも雇用できたのにビザが必要になったこと)などの理由が挙げられます。
そして今日見つけた記事の最後には以下の節約方法が載っていました。
- 買い物に行く前にまずキッチンを点検し、すでにあるものを把握する(安いので砂糖を1キロ買ったら同じ袋が家にあったというのはよくあるパターン)
- まずは値引き製品コーナーに向かい必要なものがあるかをチェック
- 賞味期限が近いものも値引きしているので、買って冷凍保存しておく(冷凍庫で忘れられないようにどこかに書いておかないと数ヶ月、数年後に廃棄する羽目に?)
財務大臣のジェレミーハント氏はまだ「年末までにはインフレ率が大幅に下がる」と公言しています。彼の言葉を信じたいのですが、この状況を見るとちょっと疑わしくなってきました。でもスナック首相とタグを組んでいろいろ計画しているそうなので、やはり信じて待つしかないのでしょう。
作成日:4月19日
参考記事URL:https://www.bbc.co.uk/news/business-65312127
アイキャッチ画像:Photo by Jack Lee on Unsplash
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