インフレとコロナで儲けている企業

昨日のBBCで、来年はインフレ率(物価上昇率)が18%に達する可能性がある事が報じられていました。

そんな中、今朝のBBCには「インフレで高騰する物価の恩恵を受けているのは誰?」という見出しの記事がありました。

一番儲けているのは化石燃料(石炭、石油、天然ガス)を扱う大手企業で、ここ数ヶ月記録的な利益を上げているとか。サウジアラビアのアラムコは4月から6月にかけて過去最高の利益額を記録、英国企業のBPは同期間に69億ポンド、シェルは90億ポンド。またブリティッシュガスの親会社であるセントリカは、石油、ガス、原子力などの資産により利益が5倍に増加したとありました。

そして地球の温暖化の要因であるCO2発生量が多いと嫌われていた石炭も復活の兆しが見えてきました。閉鎖が目の前にあった英国内の石炭火力発電所もこの冬にロシアからヨーロッパへのガス供給が途絶える恐れがあるために、政府から閉鎖の延期を要請されているそうです。ドイツでも予備の石炭火力発電所での発電を開始すると発表されました。未来の温暖化を防ぐよりも明日のエネルギーを確保するのが先、という事でしょうか。

他に利益を上げている企業の中には穀物を扱っている会社、輸送会社、高級時計と高級ワイン、美術品、ウイスキー、コインを扱う会社でした。なんでコイン?と思いましたが、投資家は収集品の価値がインフレ率を上回ると見て、せっせと買い集めては売っているようです。

そういえばプラスチックも温暖化に影響を与えるという理由で「脱プラスチック」運動が盛んに行われていました。例えばプラスチックのナイフとフォークが消え、使いにくいと言うか切れない木のナイフとフォークに置き換わり、プラスチックのストローは飲み物が飲み終わらないうちに使えなくなってしまう紙製のストローに変わりました。それなのにコロナの簡易テストキットではこれでもかとプラスチックが使われています。こちらも未来の温暖化防止よりも目の前のコロナ防止が大事と言うこと?

この簡易テストキット、世界中で販売・配布され、ほとんどが中国製です。この業界も利益を上げていたんだろうな、と思い調べてみたところ、以下の記事を見つけました。こちらは2021年3月4日に経済・金融情報を発信するブルームバーグ社が掲載した記事です。会員ではないので見出ししか読めませんが、なんと利益率は6,500%!あまりの数字に大きな溜息しか出ませんでした。

スクリーンショット:Bloomberg UK

作成日:8月24日

参考先URL:https://www.bbc.co.uk/news/business-62634983Bloomberg UK

アイキャッチ画像:Photo by Chris LeBoutillier on Unsplash

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