マスク着用がやっと必須になったイングランド

スコットランド、ウェールズ、北アイルランドではマスク着用が必須でしたが、なぜがイングランドだけは、個人に任せる、と言ったスタンスのままだったマスク。そのために地下鉄やバスの車内でもほとんどの人がマスクを着けていません。お店の中も同じで、半々、あるいは着けている人の方が少ないぐらいでした。

ところが先週後半にオミクロンのニュースが大々的に報じられた後、ジョンソン首相が日曜日の会見で、イングランドも11月30日の火曜日からマスク着用を必須とする、と述べていました。必須と宣言してから何故か24時間以上の猶予がありました。NHSの関係者からは今までずっとマスク着用の義務づけを懇願していたのに、今頃では遅いとの不満の声も上がっていました。

そのマスク着用ルールですが、店内と公共交通機関内では必須となりました。ところがパブやレストランでは着けなくてもいいそうです。理由は何かと思ったら、以下の記載がありました。保健大臣のエドワードアーガー氏の発言だそうです。

「パブやレストランや娯楽施設などは人々が食事をしたりお酒を飲んだりする場所です(なので実用的ではありません)。それに人々はバーに飲み物を取りに行ってテーブルに着席する前に(こぼれそうなビールを)少しすすったりします。(そこでマスクは必須ではありません)」

原文はこちらになります。

The rules won’t be extended to hospitality venues in England for practical reasons, Health Minister Edward Argar told the BBC.

“It’s partly in the nature of pubs and restaurants and hospitality venues where people are eating, drinking… (they) may go to a bar to order a drink, but will often then sip the drink on their way back to their table where they will be seated.”

https://www.bbc.co.uk/news/health-51205344から抜粋

この記事を読んだとき、目が点になりました。ビールが少しこぼれるのを防ぐ方が、感染を防ぐよりも大事?

ちなみに今年の初めにマスク着用が義務になった際には、店内に入りテーブルに着席するまでや、トイレなどで席を立った時も必須でした。それが今回は着けなくてもいいということになっています。

また政府はプランBを用意していますが、そのプランBへの移行もまだ考えてはいないとジョンソン首相。理由は「あと今後3週間で6百万人にワクチン接種を提供する予定だから」と曖昧な発言。でも本当の理由は経済的なダメージのようです。

(プランBとは、「マスク着用を推奨ではなく義務とする」「ワクチンパスポートを導入する」「在宅勤務を推奨する」「リスクが高くなったことを人々に明確に伝え、注意深く行動をするように喚起する」などです。詳しくはこちらのブログをお読みください:“イギリスの感染者が増え続ける中、プランBは?”

inew.co.ukによると、プランBをこの先5ヶ月間導入した場合、£18bn (約2.7兆円?)の損失が見込まれているそうです。では彼は経済を守るか、ヘルスリスクを避けるかで悩んでいるのでしょうか?

ドラマの「日本沈没」ではないですが、国民の命の方が経済より大事だということを首相に諭してくれる小栗旬演じる天海啓示みたいな人が現れたらいいと思ってしまいました。

ただ、まだこのオミクロンが重症化してしまうほどの威力を持った変異株かどうかは数週間しないと判明しないとのこと。単に感染力が強いだけの大人しいウイルスであることを祈るばかりです。

作成日:11月29日

参考記事:https://www.bbc.co.uk/news/health-51205344https://www.mirror.co.uk/news/politics/dithering-boris-johnson-slammed-having-25563108

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