イギリスの感染者が増え続ける中、プランBは?

昨日のBBCには「なぜイギリスではいまだに感染者が4万人以上なのか?」の説明記事がありました。それでも政府は現状の対応策プランAからプランBに変更する予定はないと「宣言」していました。

そしてその後には医療従事者が「一刻でも早くプランBを導入して欲しい」と訴える記事が載っていました。

プランAと言うのは、12歳から15歳のワクチン接種を広める、50歳以上で2回目ワクチン接種後6ヶ月を経過した人にはブースターと呼ばれる3回目の接種を受けてもらうようにする、などワクチン強化がメインで、マスクをするなどの具体的な対策は特にありません。また今の所コンサートなどのイベントでワクチンパスポートの提示も無し、入場制限も無し、プライベートのパーティーも制限無しです。

それでも感染者・重症者が減らない場合はプランBを用意しているのですが、そのプランBは以下になります。

マスク着用を推奨ではなく義務とする。ワクチンパスポートを導入する。在宅勤務を推奨する(アドバイスする、とありましたので強要ではないようです)。リスクが高くなったことを人々に明確に伝え、注意深く行動をするように喚起する(『the need to behave more cautiously』と書いてありました)。

いまだに4万人以上が感染しているのにプランBに移行しない理由はその記事に書いてありましたので以下にまとめてみました。

感染者数は以下のグラフにあるように去年の冬と似たような数になっています(すごい数)。

https://www.bbc.co.uk/news/health-58954793

ところが入院者の数は去年に比べるとかなり減っています。これがワクチン効果だと言うことになります。

https://www.bbc.co.uk/news/health-58954793

Public Health Englandの報告書によるとイングランドではワクチンを一度も接種していない人は接種している人に比べると重症化して入院する確率が3倍だそうです。

またワクチンを接種しても6ヶ月後には効果が弱まることがワクチンの先進国、イスラエルから報告されています。ワクチンを国民のほとんどが受けたにもかかわらず半年後にはまた感染者が増えてきた、そこで3回目のワクチンを開始したところ、感染者数は減って来たとのことです。

以上のことから50歳以上の3回目のワクチンや12歳から15歳のワクチン接種率を高めることにより、感染者数はいずれ減っていくだろうと言うのが政府の考え(みたい)です。

なお最近では地下鉄や電車内でもマスクを着けない人が増えてきました。スーパーマーケットではまだ多くの人がマスクを着けていますが、それ以外の店では着けない人の方が多いところもあるようです。やはりマスクは義務付けた方がいいとほとんどの方は考えていると思いますが、マスクだけでは効果はないようで、現にスコットランドでは今でもマスクを義務付けていますが、感染者数の増加はイングランドと同じだそうです。またスェーデンやオランダではイギリスよりももっとマスクを着けていない人が多いそうで、中には一度も着けたことがない人もいるそうですが、感染者数はかなり少ないです。マスク頼りだけでは感染を防げないと言うことですね。

なお医療従事者たちがプランBへの移行を求める中、まだプランAで大丈夫と言ってる政府ですが、ワクチン接種は伸び悩み状態です。今までは常時トップ10の中にいたイギリスはもうそこからは消えてしまい、12歳以上の子供へのワクチンもヨーロッパではかなり遅れているとか。ちなみにイングランドでは15%に対し、イスラエルでは半数の12歳から15歳の子供たちが接種済みだそうです。

ちなみにプランCもあるとの噂が流れていますが、政府はそんなプランは聞いたことがないと否定しているようです。入院患者が増えプランCが導入されると去年同様クリスマスに同居している家族以外は会えないことになってしまうそうなので、そのような事態にならないことを切に願っています。

追記:ちなみに今朝調べたら感染者数は4万9千人でしたが、午後5時のたった今調べたら5万人を超えていました (52,009)。それでもまだNHSはなんとか維持ができているので、経済やメンタルヘルスに大きな影響を与えるプランBへの移行はまだのようです。

作成日:10月21日

参考記事:https://www.bbc.co.uk/news/health-58954793https://www.bbc.co.uk/news/live/uk-58992761https://www.bbc.co.uk/news/uk-58990658https://coronavirus.data.gov.uk/

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