今年のクリスマス、UKのNo.1ソングは？

クリスマスの時期になると音楽業界のアーティストたちはクリスマスの日にトップチャートの1位になるべく静かな（？）競争が始まります。

まだ少しクリスマスまで日がある今日のトップ10は以下でした。（https://www.officialcharts.com/archive/official-end-of-year-chart/）

Easy On Me by Adele
On My God by Adele
Shivers by Ed Sheeran
I Drink Wine by Adele
Bad Habits by Ed Sheeran
All Too Well: The Short Firlm by Taylor Swift
Flowers (Say My Name) by ArrDee
Overseas (Ft. Central Cee) by D-Block Europe
Seventeen Going Under by Sam Fender
Overpass Graffiti by Ed Sheeran

なんと上位10位にAdeleとEd Sheeranが３曲ずつも！AdeleはDiva（歌姫）の貫禄ですね。Ed Sheeranも20歳でデビューしてから30歳の今まで常に上位に登場しているアーティストの一人です。

このトップ10ももうすぐオセロみたいにクリスマスソングと置き換えられる時期です。

ちなみにこちらのサイトに行くと、歴代のUKクリスマスNo.1がリストアップされていました。→ Official Charts : Every Official Christmas Number 1 ever!

そんな中、今日のBBCのトップニュースにもEd SheeranとElton Johnが新作のクリスマスソング（タイトル：Merry Christmas）を公開したと報道されていました。二人のコラボは初めてだそうです。

この曲は「季節を祝うと同時に苦しい一年の中で亡くなってしまった人たちを思い出すほろ苦い（Bittersweet）曲」だとのこと。

流石にElton Johnがコラボしているだけあって、派手です。これでもかというぐらい次々とクリスマスの楽しい出来事が登場してきます。ミニスカートを穿いたサンタ姿のEd Sheeranも。でも単に派手なだけではなく、彼らの実力がわかり心が温かくなる仕上がりになっているなと素人ながら思いました。

またこの時期にチャートの上位を占めるのは新曲ばかりではなく、以前公開された曲も復活してきます。

例えばMariah CareyのAll I Want For Christmas Is Youもこの時期になると毎年耳にする明るい曲。大ヒットしたLove Actuallyと言う映画でも小さな女の子が歌っていたのが印象的でした。27年前に公開されてから去年初めてクリスマスの時期にNo.1 になったのですが、最後にユーチューバーでコメディアンのLadBabyに抜かれてしまったとか。今年も多分５位以内には入ると巷では予想されているそうです。

もう１曲、この時期によく流れてくるのがWhamのLast Christmas。失恋を歌っているので少し悲しいメロディー。公開されたのは36年前ですが、こちらも今年の元旦に初めてUKシングルスチャートのNo.1になったそうです。1984年の12月に公開された時はBand AidのDo They Know It’s Christmas?がクリスマスNo1だったとか。このBand Aidの曲はロンドンのNotting Hillにあるスタジオで録音されたのですが、イギリスとアイルランドのアーティストが集まってエチオピアの飢餓対策の募金を集める目的で形成されたスーパーグループ。U2のBono、Phil Collins、Boy George、そしてWham!のGeorge Michael達がメンバーでした。

このLast Christmasを歌ったWham!のGeorge Michaelは突然の交通事故で亡くなってしまいましたが、もう一人のメンバーであったRidgeleyは、「今になって1位になるのは驚いているが、これがこの曲の永遠の魅力を証明している」と喜んでいました。また「Georgeの天才的な作曲能力を讃えるにふさわしい作品で、彼も喜んでいるだろう」とも付け加えていました。そのGeorge MichaelとElton johnのデュエットDon’t Let The Sun Go Down On Meはいつ聴いても感動する大好きな曲の一つです。

今年も不安の中で迎えるクリスマスですが、素敵な音楽を聴いて、美味しいものを食べて、心がポカポカになりますように。