自主隔離制度がもうすぐ無くなるイングランド

イングランドでは、ほぼ全てのコロナに関する規制が1月27日以降は無くなりました(詳しくは過去のブログ「ほとんどすべての規制を無くすイングランド」をお読みください)。大規模なイベントに参加する場合も、密室となるナイトクラブで踊る場合もワクチン証明や陰性証明の提示は不要、マスク着用義務も無しです。ただしお店によっては店頭に「マスク着用のお願い」が書いてあったり、ロンドン交通局が運営する乗り物を利用する場合は、「必ず着用すること」と明記されています。違反しても法律ではないので罰金制度はありませんが、乗車拒否をされる場合もあるとのことです。

唯一残っていた規制が「陽性反応が出た場合と濃厚接触者になった場合の自主隔離」でした。現在は症状があるなしに関わらず隔離期間は5日間で、5日目以降に簡易テストによる結果が2日続けて陰性だった場合は、早ければ6日目から外出してもいいというガイドラインがあります。尚、NHSからの通知で自主隔離をする場合は違反すると罰金が課せられる場合もあります。

この自主隔離に関しては3月24日に再検討される予定でした。ところが昨日ジョンソン首相が、今後のコロナの傾向によるが丸々1ヶ月前倒しで自主隔離を廃止したいとアナウンスしました。

BBCのNick Triggle氏はこの発表に対し、「確かに重症者は減少方向にあるし、死亡者の数は通常の冬に見られるような数以上にはなっていないが、この決定には驚いている。感染レベルがまだ高く、自主隔離期間廃止により今後ウイルスの拡散がどうなるかが不明だ」と述べていました。ただその後に「対象者全員がきちんとガイドラインに沿って自主隔離しているかというとそうでもないので、隔離をなくしてもそれほど変化がないかもしれない」とも述べていました。実際隔離中はお給料が出ない派遣社員の人達はたとえ陽性だとわかっていて軽い症状が出ていても、生活のために出勤している人もいるとか。

この隔離廃止に関して障害者団体からは強い批判を受けています。リスクの高い人たちにとっては今後外出する=感染する確率がますます高くなるからです。

レディング大学で微生物学者であるSimon Clarke博士は、この隔離廃止は「非常に勇敢な判断か非常に愚かな判断かのどちらかを示す実験であり、その結果がどうなるかはまだ誰にもわからない」と述べています。

そしてこのジョンソン首相のアナウンスに関しては、またしてもパーティー疑惑から世間の関心を他に移すためではないかと言われています。パーティー疑惑に関してはまだ白黒はっきりせず、警察からの調査報告も先の話、それなのに新たな証拠写真が昨日暴露されてしまってますます追い込まれています。

隔離があると経済への影響が大きいので、永遠に続けるわけにはいかないのはわかりますが、時期を早めたのが単なる国民の関心を反らせるための愚かな判断ではないことを願っています。

余談ですが、日本語で「濃厚接触者」をこちらではなんて表現しているかというと、単純に「接触者」(Contact)でした。次に「濃厚接触者」を機械翻訳のDeepLにかけてみたところ、「Thick Contactors」と出てきました。Thickは濃いと言う意味がありますが、ちょっと違う気が。そこで「濃厚接触者の隔離期間」と文章にしてもう一度機械翻訳にかけてみたところ、「Isolation period for close contacts」ときれいな訳が出てきました。

From: GOV.UK

作成日:2月10日

参考先URL:https://www.bbc.co.uk/news/health-60324928https://www.bbc.co.uk/news/uk-60319947GOV.UK

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