規制緩和に向けて(続き)
昨日(7月5日)は予定通りジョンソン首相が今後のロードマップを発表しました。
それによると、今後は法律で制限し違反者には罰金を課すのではなく、各個人の判断に任せる方向にしたいとのこと。
19日に規制が緩和された場合は、ソーシャルコンタクトの制限解除、ソーシャルディスタンスルール(1m以上)も医療現場や空港の入国審査場など特殊な例を除き廃止、マスクは着けなくても違反にはならない、などだいぶ「自由」になります。なお、予定通り緩和されるかどうかは1週間前の12日に決まるそうです。
マスクは必要な場では各自が判断して着用することになるようです。これに関しては反対派もたくさんいて、すでに格安航空会社ライアンエアは、乗客には7月19日以降も必ずマスクを着用してもらうと宣言していました。なぜかイギリスはマスク嫌いの人が多く、マスクを着用しないと罰金にしたのはヨーロッパでもかなり遅い国だったとか。
またナイトクラブもようやく営業再開できるようになり、コンサート、劇場、スポーツイベント会場の人数制限も無くなり、入場の際にワクチンパスポートの提示も(法律上は)不要になるそうです。先程の航空会社と同じで各自でルールを決める場合もあるかと思います。他にもお店や交通機関などは従業員を守るためにも、顧客、乗客にはマスク着用を義務付ける場合もありそうです。
尚、昨日のブログにも書きましたが、感染者はすごい勢いで増えています。昨日も2万人を超えていました。また規制を緩和した場合に第3波が来るのは避けられず、もしかしたら1日の感染者が10万人に達する可能性もあるとのこと。(https://www.bbc.co.uk/news/uk-57733276)
それでも規制緩和するのは、ワクチン接種が開始する前はCovid-19による死亡者の99%が50代以上であったけれど、その50代以上のワクチン接種が完了したこと(これにより、第3波の重症患者の波の高さはだいぶ低くなるはず)、英国では2017年から18年にかけての冬の間にインフルエンザによる死亡者が2万人以上だったけれど、ロックダウンはしなかったこと、NHSは緊急を要さない手術などが山積み状態なので遅れを取り戻さなければいけないこと、他にも失業者を減らさなくてはいけない、メンタルヘルス面も早期改善の必要がある、学校でもクラスの1人が感染した際、残りの生徒も自主隔離していたため、教育の遅れもかなり出ている、等々(全て書くと長くなるので省きます)。
またCovid-19はインフルエンザや他の病気のように、絶滅させることができないのでこれからはいかに共存していくか考える時期とも書いてありました。
イギリスはワクチン接種が進んでいるため、感染者増でも規制緩和をすることになる(はず)だが、他の国も遅かれ早かれこのようなジレンマに陥るはずだとも。
日本はいつになるでしょうか?
記載日:7月6日(修正日 7月7日 赤字の部分、表の追加) 参考記事: https://www.bbc.co.uk/news/health-57678942、https://www.bbc.co.uk/news/explainers-52530518
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