狂ってしまったBBCの天気予報アプリ

今朝BBCのニュースを読んでいたら、「BBCの天気予報アプリはバグのためイギリスにもハリケーンの風が吹き荒れている」という記事がありました。

そこでスマホのアプリを開けてみたら、我が家周辺の風速は14,192マイルと表示されていました。いつもはいくら風が強い日でも30マイルぐらい。気になってイギリスの気象庁のサイトを調べたところ、嵐でも台風でも73マイル+と表示されていました。つまり桁外れの数字です。

記事を読み進んでいくうちに、風速だけではなく気温も誤表示されていることがわかりました。こちらもスマホで見ると我が家周辺は普通に表示されていましたが、東京や大阪は明日の最低気温が376℃になっていました。こちらも桁違い。アラスカのアンカレッジは441℃です。

もうイギリスはお昼を過ぎましたが、アプリは相変わらず狂ったまま。世界中にハリケーンが来てしまいました。このバグ、簡単には直らないようです。

アプリを開けると下の方に「データ エラーのために天気予報が正確に表示されていません。現在修復中ですがお詫び申し上げます」と表示されています。なお、今朝は「天気予報に問題が起こりました。現在解決に向けて作業中です」と表示されていました。お詫びの言葉は後から追加されたようです。日本だったらまず最初にお詫びするのに、と思ってしまいました。

ちなみにバグというのは業界用語で、コンピュータやこの天気予報アプリのようなプログラムの不具合のことをいいますが、元々の意味は「虫」です。

Cambridgeの英英辞典で調べると、最初に「a very small insect(とても小さい昆虫)」と出てきました。次に「an illness that is usually not serious and is caused by bacteria or a virus(バクテリアやウイルスによる通常は重症ではない病気)」とありました。食中毒のことをよくtummy bug(お腹の虫)と言ったりします。3つ目にやっと「a mistake or problem in a computer program(コンピューターのプログラム上のミスや問題)」と書いてありました。

そしてなぜコンピューター上の問題のことをバグと呼ぶようになったかというと、1940年代にアメリカで開発された初期のコンピューターが故障した時、故障の原因がその巨大なコンピューターの中に虫が入り込んだことが原因だったので、それ以来コンピューターの不具合が起きるとバグという言葉を使うようになったそうです。

話が逸れてしまいました。こうやって他のことを書いているうちにアプリの不具合は直らないかと思っていましたが、まだ風速14192マイル、明日の最低気温は376℃のままでした。そして表示はお詫びの後に「この天気予報は無視してください」に文言が変更されていました。

最後になりますが、今フロリダに上陸しているハリケーン ミルトンの被害が最小限に抑えられることを心からお祈りしております。

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作成日:2024年10月10日

参考先記事URL:https://www.bbc.co.uk/news/articles/c0kjrp2rngzohttps://www.rmets.org/metmatters/beaufort-wind-scalechienetta

アイキャッチ画像:by Nobuko

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