新しくなるイギリスの硬貨
今週新しい硬貨のデザインが公表されました。
それぞれのコインは片面がチャールズ国王の横顔、もう片面には自然をテーマにした模様が描かれてあります。
切手と同じく国王は王冠をかぶっていませんでした(女王様はかぶっていました)。そして横顔は右向きと左向きが交互に来るそうで、女王様は右を向いていらしたので、国王は左を向いています。
そしてそれそれの硬貨の裏側は:
- 1p – ヨーロッパヤマネ(野ネズミの一種?)
- 2p – キタリス(赤いリス)2ペンス硬貨の銅の色によく合う。
- 5p – 樫の木の葉。
- 10p – ライチョウ (キジ科の鳥、スコットランドの一部に生息しているが絶望の危機)
- 20p – パフィン(ウミスズメ科の海鳥、ツノメドリ。羽を広げていて今にも飛び立ちそう)
- 50p – 大西洋鮭、川の公害や生息地の喪失によりこちらも危機に瀕している
- £1 – 蜂
- £2 – 国花:イングランドの薔薇、ウェールズの水仙、スコットランドのあざみ、北アイルランドのシャムロック(クローバー)
王立造幣局によると、「今度の硬貨は子供達に分かりやすく、計算しやすいデザインだ」とのこと。確かに今までの硬貨はよく見ないと一体いくらなのかがわかりません。今回比べてみて初めて気づきました。
子供達にも判別しやすいですが、大人たち、特に旅行者の方にとっても新硬貨が普及すれば助かりそうです。
下の写真は家にあった硬貨ですが、一体いくらなのか判りづらいです。古くなって色が変色した硬貨はもう読解不可能。色とサイズと形で覚えるしかないぐらいです。表記も数字ではなく文字だけだったりします。例が1ポンド硬貨。「one pound」と表示されていますが数字は見当たりません。
それに比べて新硬貨は一目瞭然。
また£2硬貨には国王自ら選ばれた「In servitio omnium」という文字が書かれてあり、「すべての人に奉仕する」という意味で、昨年9月の国王就任スピーチからの引用だそうです。
紙幣も印刷が始まっていますが、出回るのは来年の半ば頃になる予定です。新硬貨は年末までには発行するので、今年中に手にする人もいるかもしれません。デザインは一新したので一目で分かりますが、大きさ、形は今までとまったく同じだそうです。少し安心しました。
作成日:10月14日
参考先記事URL:https://www.bbc.co.uk/news/business-67091137
アイキャッチ画像:Photo by Siora Photography on Unsplash
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