宝くじ、大当たりしたのに賞金をもらえない若者の話
今朝のBBCにおや?と思う記事がありました。
アルジェリアの28歳の男性がベルギーで宝くじを買い、見事約3,400万円当たったのですが、書類が用意できず懸賞金を受け取れずにいるそうです。
彼の友人が代わりにブリュッセルにある宝くじの本部に受け取りに行ったところ、いったん盗難を疑われ勾留されてしまったとか。当選者本人が事情を説明したところ翌日には釈放されました。宝くじは盗んだのではなく、ちゃんと5ユーロ(約700円)で買ったそうです。この男性は過去にも10ユーロ、30ユーロ当たったこともあるのですが、その金額だと現金で受け取ることができていました。
ご本人は「懸賞金が手に入ったら、僕はブリュッセルに家を買い、できたら車も買いたい」とベルギーの新聞紙のインタビューで述べていましたが、さてどうしたら懸賞金をゲットできるのでしょうか。
まずは、これだけの額なので現金で受け取ることはできず、銀行口座に振り込みになるそうです。が、銀行口座を持っていません。さらに正式な身分証明書もなく、定住する場所もないので、口座開設に必要な「住所欄」に書く住所もないことになります。
彼はアルジェリアからボートでスペインに着き、そこから徒歩でフランスを経由してベルギーに着いたとか。その後はイギリスに行こうとしていたけれど、やっぱりベルギーに住むことにしたそうです。
身分が証明されると強制送還される可能性もありますが、彼の弁護士であるベルストレーテ氏曰く、「当局(宝くじ本部?)は、彼が懸賞金を受け取るまでは強制送還させないようにすると約束した」そうです。
ちなみにその彼が買った宝くじは購入場所のゼーブルージュ港に近いブルージュの街にある裁判所に一時保管中。
懸賞金を受け取るには身分を証明しなければならず、証明した際にはアルジェリアに強制送還される可能性もあるなんて相当のジレンマですね。
匿名のままの彼は、「家と車の他に、将来の伴侶も見つけたい。それもお金の力で見つけ出すのではなく、僕のハートで射止めたい」とあくまでもポジティブ、将来への希望に溢れているようでした。
作成日:4月16日
参考先URL:https://www.bbc.co.uk/news/world-europe-61120574
アイキャッチ画像:Photo by Waldemar Brandt on Unsplash
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