明日から冬時間になるイギリス

もうすぐ10月も終わり。そして明日からイギリスは冬時間。夏の間は夜も10時頃まで明るかったのに時計が1時間戻ることによって夕方5時ごろには暗くなってしまいます。

今年6月の日没を調べたところ6月20日から30日までが一番遅く、21:21と書いてありました。今月は1日が18:27(6月と比べると3時間も早いです)、そして日ごとに2−3分早まり、今日は17:41。それが冬時間の明日になるといっきに16:39。日照時間の一番短い日は12月22日、16時前には日が暮れてしまいます。でもその日を境にまた少しずつですが日ごとに明るくなりますね。

さて、デジタル化が進む今、以前のように腕時計、壁掛け時計、目覚まし時計など家中の時計を手動で直す人が減ってきていると今日のBBCの記事に書いてありました。確かにスマートウォッチ、スマートフォン、PCなどは勝手に夜中の2時になると1時に戻ってくれます。

でもスマートウォッチを持っていない人たちは今晩(あるいは明日の朝)手動で直すことになります。

去年のブログには「国会議事堂内にある2,000個の時計を冬時間に戻すため、時計担当のチームは夜通し作業をするそうです」と書きましたが、今日のBBCにはロンドンの科学博物館内にある「Clockmakers’ Museum(時計博物館)」のことが書かれてありました。ここには国会議事堂に比べると数は極端に少ないですが、約90個のとても複雑な仕組みでデリケートな時計があり、こちらも今日の夜博物館が閉まった後に3時間ほどかけて丁寧に時刻合わせをするそうです。キュレーターのアンナ ロールズ氏曰く、「時計の針は戻すと破損してしまうので23時間進めなければならない」そうで、「一歩間違えると壊れてしまうのでチャレンジングだ」と述べていました。

ハリーポッターで有名になったキングスクロス駅の8番プラットホームにある時計は電気時計ですが、以前は23時になると時計を1時間止めて、1時間後に再び電源を入れていたそうです。今は自動でできるようになりましたが、たまたまその時計を見上げたお客さんは混乱していたと25年間キングスクロス駅で働いてきたジョン バーデン氏がコメントしていました。

実はこの冬時間と夏時間を廃止しようという動きが以前からあり、2018年には欧州委員会が市民にアンケートを取り、参加した460万人の圧倒的多数が廃止を支持したそうです。そして2019年にはその提案は欧州議会で承認されたとありました。でもその4年後の今も何も変化がありません。

いつ廃止になるかはまだわかりませんが、この冬時間になるおかげで明日は1時間寝坊ができることを楽しみにしている方も大勢いらっしゃるかもしれないですね。

作成日:10月28日

参考先記事URL:https://www.bbc.co.uk/news/uk-67243110https://www.timeanddate.com/sun/uk/londonhttps://www.euronews.com/my-europe/2022/10/28/when-will-the-eu-end-seasonal-clock-changes-only-time-will-tell

アイキャッチ画像:Photo by Henry Be on Unsplash

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