なぜジョンソン元首相は多額の借金が必要だったのか

昨日のブログにジョンソン元首相が80万ポンド(約1億3千万円)の借金をした(らしい)という話を書きました。真相は明らかにはなっていませんが、何故彼は80万ポンドも必要だったのでしょうか?

気になって調べてみたところ、少しだけ答えが見つかりました。

  • 彼は2番目の奥さんと4人の子供のために多額の養育費が必要だった。
  • 首相としてのライフスタイルを保つために多額のお金が必要だった。
  • 首相官邸を改装した際、金色(金箔入り?)の壁紙が一巻£840(¥135,000)もした。そのため改装費用は少なくても£112,000(¥18,000,000)かかった。
  • 首相になる前は高額の副収入があった。例えばディリーテレグラフ新聞社の講演に出演し、月に10時間働くだけで£23,000(¥3,700,000)近くの収入があったのに首相になったら忙しくて副収入が途絶えた。

ちなみに2019年の首相としての年収は£154,908(¥25,000,000)、それ以外にも収入はあったようです。それでも首相になったために減給とは。

当時彼の近くにいた人たちはほとんどが、「彼はいつもお金が足りないとぼやいていた」そうで、前述の£23,000の副収入は「少なくて鶏の餌代にしかならない」と言っていたとか。

また別なサイトからの情報によると、ジョンソン首相はかなりの倹約家(ケチ)で、みんなでパブに行ってもいつも奢られてばかり、自分から奢ることは一回もなかったそうです。イギリスでは例えば4人の友達とパブに行くと最初の人が4人分を支払い、2杯目は次の人、という飲み方が一般的です。ビールを4杯も飲めない人が多いので、後に払う人は半分の量でよかったり、もうこれ以上は飲めないという人が出てきたりで得した感がありますが。でもなんとなく覚えているので、次に同じメンバーで行く場合は、最後だった人から順番が始まったりします。その暗黙のパブ ルールを彼は守らなかったようです。

他にも2013年にデビッド キャメロン(当時首相)とジョージ オズボーン(当時財務大臣)と3人でピザを食べに行った時、割り勘のはずが自分の分を払わずに先に帰ってしまったという話もありました。当時彼はロンドン市長で、マレーシアの首相に会う約束があり急いでいたからだそうです。払わないのはピザ代だけではなく、ジャーナリストのヒュー へースティング卿と£1,000(¥160,000)の賭けをした際に負けたにも関わらず払わなかった話、スペクテーターという政治や時事問題を扱っている週刊誌のライターをしていた時にインターンだった女性にコーヒー代を払わなかった話、首相時代にチェッカーという首相専用の別荘でお昼をご馳走になったゲストに向かって「パンくずひとつ残さず全部食べるように。これは僕が自腹を切らなくちゃいけなかったんだ」と言った話も。

話題を次々に提供してくれるジョンソン元首相ですが、今度はロックダウン時のパーティー疑惑の調査が再び始まったと今日のBBCニュースで報じられていました。すでにパーティーに参加したことで罰金は課せられていますが、今回は彼が「ルールは守られていた」と発言していた件についての調査です。後になってルールが守られていなかったことがわかったために罰金を課せられたのですが、彼は本当にルールは守られていたと信じて言っていたのか、それとも守られていなかったのを知っていたのに、守られていたと嘘をついて議員を欺いたかどうかの調査です。数週間後には聴聞会が開かれるようなので、まだしばらくは紙面のトップに登場しそうです。

Photo by Elevate on Unsplash

作成日:1月26日

参考先URL:https://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-64392524https://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-62009458https://www.indy100.com/politics/boris-johnson-money-finances-historyhttps://www.indy100.com/politics/boris-johnson-wallpaper-jeremy-hunt

アイキャッチ画像:Photo by Towfiqu barbhuiya on Unsplash

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