Furlough(ファーロー)とは?

UKではパンデミックによる休職のことをFurloughと呼んでいます。例:He is furloughed.(彼は休職扱い中)。元々は兵隊達が特別休暇をもらい家に帰ることをそう呼んでいたとか。囚人も、だそうです。

このファーロー制度により、勤め先から休職を言い渡された場合でも、政府が給与の80%を負担してくれていましたので、多くの人たちが解雇の危機から免れました。あら、何もしなくてそれだけもらえるのならいいじゃない?と思うかもしれませんが、例えば航空会社のパイロットや乗務員は基本給+フライト手当がもらえていたのに、フライト手当はもちろん無いのでかなりの減給。また上限は£2,500(約38万円)になります。

なおロックダウンも徐々に緩和され、今年の1月は510万人が休職中でしたが、5月31日のデータでは240万人に減っていました。

またレストランやパブが再開したため、飲食業界の休職者は減りましたが、旅行・航空業界は休職者がいまだに一番多いとのこと。

さて、政府は今までに多額の予算をこのファーロー制度に費やしてきましたが、今月(2021年7月)からは徐々に減額していくとのアナウンスがありました。

今月からは80%から70%にして会社側が10%負担、8月、9月は60%にして20%が会社から。9月30日にはこの休職制度は終了というのがアナウンスの内容でした。

会社はたったの10%だから払えるでしょう?と思ってしまいますが、このサラリーの他、年金や国民健康保険も負担しているので、追加の10%、20%は経営が悪化している会社としては大きな負担となると思われます。また従業員を休職のままキープするためには今年の6月までの平均負担額の£155(約23,000円)が8月には£489(75,000円)になる見込み。働いていない(働きたくても仕事が無い)従業員に75,000円払うのは経営側にとっては痛い出費となってしまいそうです。

7月19日に予定されているすべての規制緩和(フリーダムディ)が今回は延期されず、多くの業界で景気が戻り、9月30日以降に失業者が出ないことを願うばかりです。

投稿日:7月2日 参考記事: https://www.bbc.co.uk/news/explainers-52135342

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