ピンデミック
アプリによる自主隔離者が急増し、社会問題になっているイングランドおよびウェールズ。この現象を、アプリがピン♪という警告音を発することから、ピンデミックと呼ばれるようになりました。最近初めてこの言葉に気づいて7月19日のブログに記載しましたが、今日のBBCでも多用されていました。
営業停止に追い込まれたスーパーマーケットやパブのこともすでにお伝えしましたが、営業しているスーパーマーケットでも空っぽの棚が日に日に目立つようになってきました。これはスタッフ不足のみではなく、物品を運ぶ運送会社の運転手不足も大きな原因となっています。そして不安になった消費者のパニック買いも…。
精肉業界は手の込んだ加工肉は供給できなくなり、自動車工場は生産が滞り、ゴミの回収車は足りなくなり、ガソリンスタンドも給油トラックが間に合わずに営業一時停止に、とあらゆるところに影響が出ています。
尚、運送会社の運転者不足に関してはパンデミックで一時解雇されて国に帰っていたヨーロッパから来ていた運転手達が、Brexitでイギリスに戻れなくなったと言うのも原因の一つだそうです。
ニュースでは毎日「アプリの警告は無視しても違法じゃないけれど、無視しないで」と呼びかける政府。元々アプリ自体をインストールするのがオプションのため、イントールしない、または削除する人も続出、そして感染者数も増え続けているイギリスですが、ワクチン効果は確実に表れていて、重症化の数は減っています。
また以下のグラフの事も以前のブログに引用しているのですが、テストした中で陽性だった人の国別比較表になります。イギリスは 1 番ではありませんでした。
またこちらはテストした数の国別比較表になります。こちらは 1 番。
数日前、いつもは右肩上がりの感染者数が減っていたので、「わ、すごい」と思いテスト数を調べたら、こちらもその日は減っていました。テスト数が少なかっただけのようです。ただこのことからも、イギリスだけが感染者数が異常に多いと世界中から言われていますが、それはテスト数が多いから、と言えるのではないでしょうか。
我が家にもすぐに結果がわかるLateral flow testキットのスペアがあります。先ほど息子が「今日は久しぶりに友人に会い、その後家まで送るから」とテストをしていました。まだワクチンを1回接種しただけで、職場にも毎日行っている彼は感染源にはなりたくないので、普段会っていない友人を車に乗せる、あるいは週末長い時間友人と過ごす時は事前にテストをしているとか。
このキットはイギリス在住であれば政府のサイトか電話(119)で無料で注文できます(1箱に7個入っています)。Googleで検索すると有料サイトもありますので、お気をつけください。
また症状の出てしまった方はPCRの検査が必要になりますが、それも携帯のアプリ、オンライン、または電話(119)で予約ができます。もちろん無料です。
しばらく続きそうなピンデミックとパンデミック下のイギリスからのご報告でした。
…とここまで書いていたら、速報が入り、アプリによる自主隔離の要請が7月8日から15日の週は60万人に届いたとのことでした。まさにピンデミック。
作成日:7月22日 参考記事:https://www.bbc.co.uk/news/live/uk-57925539、https://www.bbc.co.uk/news/uk-england-somerset-57656327、https://www.bbc.co.uk/news/technology-57929162
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