ホームズ・フォー・ウクライナ制度に9万件近い応募数のイギリス

昨日の夕方からアクセス可能になったウクライナからの難民を受け入れる「ホームズ・フォー・ウクライナ」制度に、最初の5時間で約43,800件の応募があったと政府が昨夜発表しました。原文には「43,800 signing up in the first five hours」と書いてありましたが、個人でも団体でも応募でき、団体の場合は申し込み1件に何名が含まれているかはわからないので、単位は43,800ではなく、43,800としました。

そして先ほど更新された情報では、その数が89,000件に増えていました。

申し込みの後に審査がありますが、政府によると「簡単な本人確認で時間や複雑な書類は必要ない」とのこと。今までビザの発行に時間がかかり過ぎだと非難されている政府だけに、今回はとにかくスピーディーに対応する事を強調しているように見えました。

審査が通ると早ければ今週の金曜日からウクライナから避難して来る人に必要なビザのスポンサーになることができますが、最初はすでにそのウクライナ人を知っている人達、つまり申請書に受け入れるウクライナ人(家族)の名前を明記した人達からになるそうです。

その後この制度は拡大し、チャリティー団体やコミュニティグループ、教会などがいったん避難民を受け入れた後に彼らを通して、ウクライナ人を誰も知らないホスト側、イギリスには知人が誰もいないウクライナ人(家族)を引き合わせることになるのですが、それがいつ頃になるかは発表されていません。担当のゴーブ大臣は、「rapidly」(急速に)拡大すると述べていました。

またこの制度について発表された当初はウクライナ人(ウクライナ国籍)と現在ウクライナに住んでいる人達(外国籍)の両者を対象にしていると述べていましたが、後になって対象者はウクライナ国籍保有者と今年の1月1日よりも前からウクライナに居住している「近親者」のみと訂正していました。この制度を悪用されるのを防ぐためでしょうか?

応募した中には3人の子供がいる女性がいました。彼女は「もうすでに我が家は小さな子供たちがいるからゴタゴタしていて、そこに2人ぐらいが増えるとますますゴタゴタになるかもしれない。それでも自分の家に誰かを迎えて安心と愛情を与えたいのです。私は愛だけはたくさん持っているつもり、それを必要としている人に与えることのできる絶好のチャンスなの」と述べていました。彼女自身が20代の頃虐待から逃れた経験があり、安全な場所を求めている人達に共感できると。また「息子2人はまだ幼いので難民を受け入れることがどういうことかは全く理解できないけれど、長女は9歳なので説明したところ、すんなり賛成した」そうです。

チャリティ団体のレフュジーズ・アト・ホーム(Refugees at Home)のLauren Scott氏は「事前にホストファミリーになる家庭を訪問するし、受け入れてくれた後もホストとゲスト双方のアフターケアをするつもりです」と述べていました。また「稀にはうまくいかない時もあるので、そのための計画も必要。その場合は迅速に思慮深く、よく考え抜かれた方法で対応することが必要。そこは政府と協力して今後詳細を固めるつもり」と述べていました。

ナディーム ザハウィ教育大臣は、オーク・ナショナル・アカデミーが作成した無料のオンラインレッスンをウクライナ語に翻訳して提供することで、子供たちがいち早く英語を習得できるようにしたいと述べていました。またどうしても記事が見つからないのですが、2日ほど前に、(成人した)避難民に英語教育を提供すると書かれてありました。

多くのウクライナの人達が夜中に攻撃にあって逃げることなく、このイギリスで平和に過ごせる日が来ますように。

エディンバラの街並み:Photo by Jure Tufekcic on Unsplash

追記:このブログを書いたのは午前11時頃でしたが、午後3時過ぎには応募件数が10万を超えたとBBCのニュースで報じられていました。

作成日:3月15日

参考先URL:https://www.bbc.co.uk/news/uk-60741942ITV News,

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