宅配ロボット達、赤信号を渡れず困った様子
しばらくブログをお休みしていましたが、その間に本格的な冬が訪れたイギリス。そして郵便局のスト、電車のストに加えて先ほど気づいたニュースではヒースロー、ガトウィックを初め、数か所の空港の入国管理局もクリスマス期間中に8日間のストをするかもしれないとのこと。
公共機関は次々とストを計画しているようで、運転免許試験官や救急車の乗務員を含む他の数千人の公務員もストに参加するそうです。一体どうなってしまうのでしょう?深刻な理由があるのはわかりますが、クリスマスの期間中のストなんて自分たちが休みたいから?と思ってしまいました。
そんな中ちょっと面白い記事を見つけました。
少し前の記事になりますが、ケンブリッジ大学で有名なケンブリッジでは最近宅配ロボットが街中を走っているそうです。これはケンブリッジ州とコープ(生協)とロボット製作会社のスターシップによるコラボでまだ試験中。
ロボットたちは背が低い箱型で車輪が左右に3つずつ付いています。暗闇でも目立つようにオレンジの旗も付いているので、小さくても大丈夫です。
ある夕方自転車に乗っていたナオミ デーヴィスさんが歩道に並んでいる7台のロボットを見つけたそうです。そしてそのロボット達はじっと信号が変わるのを待っていて、車用の信号機は3回ほど赤から青に変わったのですが、歩行者用の信号はボタンを押さないと変わらないため渡ることができない様子。そしてそのうちの1台のロボットがデーヴィスさんにボタンを押してくれと頼みました。いきなりロボットに話しかけられてびっくりしたデーヴィスさんですが、ちゃんと信号機のボタンを押してあげたところ、ロボットの1台は信号を渡ることができました。
なお残りのロボット達が無事に渡れたのかはデーヴィスさんは寒かったので見届けずに帰ってしまいました。
開発したスターシップ社によると、ロボット達は恥ずかしがり屋ではないので、ちゃんと人に話しかけることができるそうです。
家路を急いでしまったデーヴィスさんですが、この時の様子を写真に撮ってフェースブックに投稿したところ反響がありました。車の中からロボット達を見た人からは「歩道に佇んで寂しそうに見えたから車から降りて信号待ちのロボットを助けてあげようかと思った」とのコメントもありましたが、この人も結局助けてあげなかったみたいです。
別な投稿では、土曜日の午後に家の前をロボットが通ったので見ていたらある家の前で蓋が開いてハッピーバースデーの曲が流れてきたのを目撃。中身はバースデーケーキで、その家の家族がお父さんのために注文したとのこと。
このロボット達はいつもお行儀良く並んでいて、夜になると行進して家に戻る様子が見ることができると言う報告もありました。
ある女性は「私の犬はロボット達が大好きで、変装した犬だと思っているみたい」と。
現在はケンブリッジシャー州と生協の協力のもと、5,000世帯、12,000人の住民が地元の店から配達してもらうという試みが行われていますが、かつてはミルトンキーンズなど他の地域でも同様の試験が行われていたそうです。そしてパンデミック中にはNHSのスタッフに無料で食品を届けていたりしました。
またこの宅配ロボットはイギリスだけではなく、ハンブルグ、ワシントンなどでもピザの出前や食品の配達などで活躍しているようです。
彼らは主に歩道を走行し、縁石も登り、雨や雪の中でも走行可能。我が家の周りにもいつか現れないかな、と期待しています。
作成日:12月7日
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