仕事中にワールドカップを観戦したら懲戒処分?

今日はW杯の3日目で日本は今日が初戦、そしてランクが上位のドイツに2−1で見事に勝利。

イギリスではイングランドが月曜日の初戦でイランに6-2で勝ち、同日ウェールズはアメリカと対戦し、引き分け。

次はウェールズ対イラン戦が金曜日に行われます。同じ金曜日にイングランド対アメリカ戦も。

さて、日本ではプラス6時間の時差があるため今日のドイツ戦の開始時刻は22時でした。今後の試合も日本戦は全て19時からとか明け方の4時。こちらはマイナス3時間の時差があるので初日のイングランドの試合は13時からで一般企業に勤める人達は仕事中でした。ちょうどお昼休みだとしても試合は前半後半45分ずつ+ハーフタイム15分+延長時間。1時間のお昼休みでは足りません。そして次のウェールズ対イランは金曜日の10時から。つまり仕事が始まったばかり。

仕事中に上司に内緒でスマホで観戦したり、営業に行くふりをしてパブで観戦している人はいないのかなと少々気になります。

そんな中BBCで「あなたの職場では就業中にW杯観戦ができますか?」というタイトルの記事を見つけました。3日前の記事です。

その記事によると、ある会社はW杯開催中はフレキシタイムを推奨。仕事さえしてくれれば在宅勤務や職場近くのパブで観戦してもOKだそうです。

またアンケート会社のオピニアムによると合計すると半数以上のサッカーファンは就業中に観戦してもよいことが判明しました。4分の1の企業はオフィス内での観戦を許可し、5分の1の企業は他の場所(大概はパブ)で観戦することを許可したとか。さすがサッカー発祥の地、イギリス⁉︎

またこのW杯のイベントを仕事の邪魔者とみなすのではなく、職場での連帯感を生み出す良いチャンスと捉えている企業もいくつかあるようです。そうした職場ではW杯の日程表が大きく表示されていたり、イングランドの監督の実物大の写真を厚紙に貼り付けて飾っていたり。

ケンブリッジにある大手翻訳会社は本社勤務のスタッフと世界中でリモートワークをしているフリーランスの翻訳者とを結びつけるいい機会にしています。もちろん誰もがサッカーファンであるわけではないし、出場できなかった国の翻訳者もたくさんいることを理解した上で、就業中にパソコンでサポートするチームの試合を観戦することを許可しています。なぜこんなに寛容かというとその理由の一つに試合の時間だけ仕事をしない方が、仮病で病欠されるよりもずっとマシと言うことです。

ただサッカーファンに寛容な会社ばかりではないので、許可されない場合は我慢して後から録画を観るしかない場合も。

別なアンケート会社によると約9%のファンは上司に内緒で観ると回答していました。その場合は懲戒処分になりかねないとその記事では警告していました。

ちなみにUKでの懲戒処分は一般的に次のようになります。

  • 書面での通知
  • 面談
  • 処分の決定

その後に決定に対し不服とするチャンスが与えられます。

金曜日は仮病を使って休んでしまおうと思っているウェールズファンの方はもう一度就業規則を読み返した方がいいかもしれないですね。

なお、イングランドやウェールズが勝ち残り、次のステージに進めた場合は、イギリスの夜か週末のみの日程だそうです。雇用側も雇用者側もそれまでの辛抱?

Photo by Ivory Juracek on Unsplash

作成日:11月23日

参考先URL:https://www.bbc.co.uk/news/business-63420545https://www.thesun.co.uk/money/20492162/get-time-off-work-watch-england-world-cup-matches/https://www.asahi.com/sports/soccer/japan/

アイキャッチ画像:Photo by Juan Ordonez on Unsplash

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