稼ぎ始めたボリス ジョンソン

2週間前のブログにジョンソン首相が金欠のために80万ポンド(約1億3千万円)の借金をしたらしいという話を書きました(なぜジョンソン元首相は多額の借金が必要だったのか)。その理由の一つが「首相になる前は高額の副収入があったのに、首相業が忙しすぎて副業ができなくなり副収入も途絶えた」というものでした。

そんな中「ボリス ジョンソン、首相辞任以来500万ポンド近くの収入を得ていた」という記事を見つけました。日本円に換算すると約8億円⁉︎

一体どうやってこの5か月間でそれだけ稼いだのかと記事を読んでいたところ、半分ぐらいが講演料だということがわかりました。

既に180万ポンド(約2億8千万円)をアメリカ、インド、ポルトガル、イギリス、シンガポールでの講演料として得ていましたが、今回は250万ポンド(約4億円)の講演料の「前払金」を申告。これが何回分の講演料なのかは明らかにされていませんでした。依頼主はニューヨークに本拠地があるハリーウォーカーという著名人の講演会をアレンジするエージェンシーだそうです。そのホームページにアクセスしてみたところ、テニス選手のセリーナ ウィリアムスと並んでボリス ジョンソンの顔写真が「新たに加わった講演者」としてトップページに大きく載っていました。

Photo by Andrei Stratu on Unsplash

講演料だけでは8億円にはなりませんが、首相官邸を離れて(追われて?)、次に住んでいるところはブルドーザーで有名な大手企業JCBのオーナー夫妻から無料で提供されているロンドンの高級住宅地にある超高級アパート。そこの家賃を収入として申告しているので、その合計が£74,000(約1,200万円)。

他には自伝を書くと約束した出版社のハーパーコリンズ社からも51万ポンド(約8千万円)を受け取ったので申告。また本業である議員としての収入や今まで出版した本の印税もありました。

やはり首相になったことで名誉は手に入れたけれど、収入はガタ落ちだったというのは本当だったのですね。

ところでボリス ジョンソンのことが話題になった時にイギリス人男性の1人が、「彼はチャーミングだ」という表現をしていました。え?チャーミングって可愛いとか魅力的という意味だけれど、女性だけに使う言葉じゃないの?あのボサボサ頭が?と頭の中は少し混乱気味。そして後日、ボリスジョンソンが講演料でがっぽり儲けたことを話題にしていたら、若い女性が彼のことをチャーミングだと表現していました。そこで「charming」について調べてみたところ、英語では女性男性に関係なく、人を惹きつけるという意味での褒め言葉としてよく使われるということに(今頃)気づきました。彼のスピーチは首相退陣とか国会でのしどろもどろの答弁では聞いたことがありましたが、そんなに人を惹きつけるのでしょうか?今度じっくり聞いてみたいです。特に一回で27万6千ポンド(約4,400万円)を手にしたスピーチを聞いてみたいのですが、無料でYou Tubeというわけにはいかなさそうです。

おまけの情報ですが、同じく元首相のテリーザ メイ氏も、ある講演では97万ポンド(約1,500万円)を稼いだとか。元首相の肩書きはなかなかの威力がありますね。

作成日:2月10日

参考記事URL: https://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-64569598https://www.stokesentinel.co.uk/news/stoke-on-trent-news/boris-johnson-now-living-20m-8016441yahoo!finance: Why is Boris Jonson so broke?https://www.bbc.co.uk/news/uk-63668626https://www.harrywalker.com/

アイキャッチ画像:Photo by micheile dot com on Unsplash

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