イーシャという名前の嵐が到来したイギリス

イギリスでは広い範囲にわたって日曜日の午後から月曜日に強風に見舞われました。最大風速が159km/時速という「屋外での行動は極めて危険」「特急電車並みの速度」も観測されました。

私が住んでいる地域ではそこまでひどくはなく、裏庭の塀が2枚飛んだだけですみました。

さて、この嵐に備えて先週の金曜日に名前が公表されました。今回はISHA（イーシャ、イにアクセント）。たしかいつも女性の名前だけだったはず、そしてアルファベット順だけど、いつから始まるのかな、と思って調べてみたところ、以下の事実がわかりました。

イーシャは女性男性どちらにも付ける名前
嵐に付ける名前は毎年9月1日からリセットされ「A」で始まる
イギリスで嵐に名前をつけ始めたのは2015年と割と最近
アメリカではハリケーンに1953年から名前付けが始まった
そのアメリカで最初は女性名だけだったのが性差別ということで1979年頃から男性名も使うようになった。でも男性名では恐怖心が湧かない、インパクトは弱いなどの声も⁉️
日本で台風に付ける番号は台風シーズンの9月から1号ではなく、1月1日以降の最初の台風が１号。
日本で番号にしたのは「固有名詞で呼ぶよりも番号で呼んだ方が、後から振り返ったときに順番が分かりやすいメリットがあり、また、調査や研究目的のために整理しやすい」から。（でもアルファベット順にすれば順番がわかりやすい気もしますが）

イギリスでは毎年名前が変わり、2023年から2024年にかけては以下が公表されています。

Agnes-Babet-Ciaran-Debi-Elin-Fergus-Gerrit-Henk-Isha-Jocelyn-Kathleen-Lilian-Minnie-Nicholas-Olga-Piet-Regina-Stuart-Tamiko-Vincent-Walid

せっかく自分の名前がリストにあっても、年間６〜７件と言われているので、最後の方に名前が載っていた場合使われずに消滅してしまいます。ただしQ、U、X、Y、Zは最初からリストにもありません。理由はアメリカで使用されていないから、だそうです。アメリカで使用されていない理由はそれらのレターで始まる名前の候補が少なすぎるから。

ところで年間平均6〜7件と言われているのに、すでに９個目の名前の嵐が来てしまったイギリス。これ以上増えないで欲しいです。

今回の嵐の写真がGettyに載っていましたが、荒れ狂う海の撮影をしている人たちはかなり危険。

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作成日：1月22日

参考先記事URL： https://www.wunderground.com/hurricane/articles/retired-hurricane-names、 livedoor news、Met Office UK Storm Centre、https://www.history.com/news/why-hurricanes-and-tropical-storms-were-only-named-after-women、WMC CLIMATE、https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kazehyo.pdf

アイキャッチ画像：Photo by Ben Collins on Unsplash