エリザベス女王とのお別れ
エリザベス女王がお亡くなりになった後、初めての週末を迎えたイギリスです。
バッキンガム宮殿の前には花束がたくさん置かれていますが、バッキンガム宮殿に隣接したグリーンパーク内のメモリアルガーデンが献花をするスペースに変わりました。宮殿前の花束が増え続けるので献花の場所を増設。そしてバッキンガム宮殿の前には「ここに置かれた花は12時間後にはグリーンパークの献花エリアに移動します」との立て看板も置かれました。
ウインザー城の前にも、お亡くなりになったバルモラル城の前にも花束が山になっている様子が報じられています。
エリザベス女王がどれほど偉大な方だったかは私がこのブログで説明するまでもないのですが、今更ながらイギリスの生活と女王様は深く繋がっていたことに気づきました。
例えば切手。女王様の横顔です。記念切手にも全て右上には女王様のシルエットが印刷されています(若かりし頃のウイリアム王子の記念切手を見つけました)。
コインも紙幣も女王様。パスポートにもHer Majesty。そして王室御用達の食品のラベルもHer Majesty(写真はキッチンにあったウスターソースのラベル)。これらが全てチャールズ3世(新国王)、あるいはHis Majesty に変わるには数年かかりそうです。
エリザベス女王は21歳の誕生日に国民に向けて「私の全人生は、たとえそれが長くても短くても、国民の皆さんと英連邦に捧げることを誓います」とラジオで語られました。そしてその言葉通りお亡くなりになる2日前に新首相を任命するという公務をこなしておられました。まさに有言実行。
今年の6月に行われた即位70周年の数日間にわたる行事も、全てに参加はされませんでしたが、時々元気なお姿を国民の前に見せていらっしゃいました。そして動画にも出演。
2012年にロンドンで開催されたオリンピックの開会式にも愛犬達と一緒に動画で登場していらっしゃいましたね。(YouTube: James Bond and The Queen London 2012 Performance)
悲報の入った直後に私の知人は「なんだか部屋のドアを開けて向こう側に行ったような」と表現していました。「フィリップ殿下のいる部屋に?」と聞いたら「そうそう」と。
そっとドアを開けて出て行かれましたが、望む人の心の中にはずっといてくれそうです。
作成日:9月10日
参考先URL:https://www.bbc.co.uk/news/live/uk-62842089、metro.co.uk 9 Sept 2022、https://www.biblesociety.org.uk/latest/news/the-queen-serving-as-jesus-served/
アイキャッチ画像:Photo by Richard Surman on Unsplash
コメント新規追加