ブリット アワード(音楽祭)
昨晩はイギリスの音楽の祭典であるBrit Awards(ブリット アワード)が開催されました。日本で言う「日本歌謡大賞」のイギリス版…とここまで書いて調べたところ、この日本歌謡大賞は1993年で終わっていたのですね。始まったのが1970年で、ブリットアワードがその7年後の1977年。
日本歌謡大賞よりも古くから始まり、いまだに続いているのが日本レコード大賞、英語では THE JAPAN RECORD AWARDS と呼ぶそうです。今はほとんど誰もレコードを持っていず、CDさえも持たないこの時代、名称は1959年の初回以来変更無しですね。
話は元のブリット アワードに戻しますが、1977年から始まったこの音楽祭、初回の受賞者には、ビートルズ(最優秀アルバム他2部門)、クィーンのボヘミアンラプソディ(最優秀シングル)などがありました。毎年必ず開催されていたわけではなく、1977年の後は1982年でした。その後は毎年行われていたようです。1984年にはマイケルジャクソンのスリラーが最優秀アルバムを受賞していました。
今年の最優秀アルバムの受賞者はAdele(アデル)でしたが、彼女は他にも最優秀アーティストと最優秀シングル部門でも受賞しています。まるで ビートルズ並みの3部門。メジャーな新聞のトップ記事を占めていました。
さらに彼女のすごいところは、最優秀アルバムの受賞は3度目で、1度目が2012年の「21 – Adele」、2度目が「25 – Adele」、今回が「30 – Adele」と約5年ごとに出すアルバムが全てブリット アワード受賞という強者です。唯一最初に出したアルバム「19 – Adele」は受賞していませんでしたが、CD売上枚数やダウンロードした数で与えられる賞の最高位であるプラチナ賞を受賞していました。
おまけに彼女はずっと活動しているわけではなく、1度目は3年間の休止期間、2度目は5年間の休止期間を得て、最近カムバックしたばかり。理由は一人息子と過ごすためですが、普通はそんなに休んでいたら忘れられてしまいそうなのに、戻ってきてはナンバーワンになっています。歌姫の実力。
ちなみに以前はぽっちゃり体型だった彼女、今ではすっかりスリムになっています。なんと45キロも減量成功したとか。
こちらも余談ですが、彼女の英語はロンドンの下町英語のアクセント、日本語で言う江戸っ子弁で、それもかなり強い訛り。コックニーと言われていますが、正確にはちょっと違うそうで「ロンドン北部訛り」だそうです。ライブを観ていると、綺麗な歌の間に江戸っ子弁で語り始め、そのギャップが大きいので「黙って次の曲を歌ったほうがいいのに」と言われたりしています。
なお、最新アルバム「30 – Adele」はSpotifyで聴く事ができますが、彼女はSpotifyに曲順を勝手に変えるシャッフル機能を削除して欲しいと頼んだそうです。アルバムの曲順にはストーリーがあり、意図した順に聞いて欲しいと言うのが理由でした。まだ有料版にはシャッフルするボタンは残っていますが、曲を自動的にシャッフルするという再生ボタンは他の利用者やアーティストからも要望されていたので、それ以来(無事)削除されました。
作成日:2月9日
参考記事URL:https://www.brits.co.uk/news/the-brit-certified-awards、https://www.theguardian.com/music/2020/nov/23/north-londoner-adele-is-no-cockney、https://en.wikipedia.org/wiki/Brit_Awards、
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