大学生活に必要な5アイテムと不要な1アイテム

イギリスでは8月初めぐらいからデパートの売り場に新大学生向けに低価格の食器、鍋、タオル、寝具などが並び始めます。ほとんどの大学では最初の年は寮生活を推奨しているのでそのための準備が始まるからです。2人の息子も(早起きすれば)自宅から通える距離でしたが、もちろん(嬉々として)寮に入りました。その方が友達が見つけやすくなるし、2年目には寮を追い出されるので将来のルームメイトを見つけやすいからだと次男は話していました。

今年も学生の大移動の時期になったな、と思っていたらBBCにこんな記事がありました。

Five things to take to university – and one to avoid :大学(この場合は大学の寮)に持って行くべき5つのアイテムと避けるべき1つのアイテム

持って行くアイテムの1つ目は「家を思い出させるもの」

新しい場所、友達、環境、とすべてが今までと違う生活が始まるので、この際古い思い出はすべて家に残して新生活をスタートしよう、と言う気持ちもわからないではないけれど、この大きな変化に移行する時期に慣れ親しんでいた物は心の支えになるし、落ち込んでいる時に元気づけてくれるはず、とNational Union of StudentsのHilary Gyebi -Ababio氏が話していました。

例としては愛用の毛布、部屋にずっとあったもの(ぬいぐるみ等)、家族や友達の写真などが挙げられていました。

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2つ目「明るい電気スタンド」

少し暗い、そして大抵の場合は狭い寮の部屋。そこで最初にやることは部屋を明るくすること、とSA1 InteriorのデザイナーShelly Matthews氏が提案していました。同時に部屋のコーディネイトも大切だそうです。テーマ、色、スタイルを決め、忠実に守ること。そうすると安いからと言う理由で色やデザインを考えずに買い揃えたごちゃごちゃした部屋に比べ、ずっと落ち着いた空間になるそうです。これは学生でなくてもすぐに真似したくなるアイデアでした。

おまけとして、共有のくつろぎ場所に置いてあるソファにも明るい色のクッションやカバーをかけた方が、備え付けの地味な家具の色を消してくれるのでお勧めだそうです。ただしこれにはみんなの許可が必要ですね。

3つ目「観葉植物」

植物は部屋に個性を添えるだけではなく、気分を高めてくれる効果もあるとのこと。「観葉植物を購入して自然を身近に感じることはメンタル向上にも効果的」だとメンタルヘルスのチャリティ団体MindのStephen Bukley氏が話していました。

Photo by De an Sun on Unsplash

また小さな仕事である水やりもメンタルには効果的だそうです。枯らしてしまった場合のことは書いてありませんでしたが…。

最後に同氏は「日記やノートを近くに置いておき、自分が今思っていること、感じていることを書き留めることは、自分の気持ちに気づくことができる」ので落ち込んでいる時には有効なアイデアだと話していました。

4つ目「ドアストッパー」

Save the Student団体のTom Allingham氏によると、昔からあるアドバイスだけれど、最初の数日間、寮の部屋のドアを開け放しておくことで、友達ができやすくなるとのこと。部屋のドアをいつも閉めっぱなしにしておくと近付き難いと思われてしまう、開け放しておくとノックをせずに、部屋にいることがわかるしね、と話していました。

5つ目「スープストック(スープの出汁)⁉︎」

家を出て初めての寮生活。初めて自炊する学生も多いはず。レシピを見ずに適当に作ると味のないお料理になってしまう時もあるかもしれません。そんな時に塩、胡椒、スープの出汁を加えると美味しくなるので必須アイテム。また新しい仲間と一緒に何かを作るのは親交を深めるのにもいい機会、とThe Student Food Project のAlex Harvey氏が話していました。

そして最後、不要なアイテムは「キッチン用小物」

キッチン用の細々とした物は少ないほど良い、と先程のAlex Harvey氏からの助言です。(嵩張る)泡立器、麺棒、フードプロセッサーは大抵の場合棚の中で埃を被ることに。

もしもそれらが必要な時は頭を使って他のもので代用してみては?例えばパイ生地などを伸ばしたいときはワインの瓶で代用できるし、泡立て機が必要な時はフォークでもOK、それにほとんどの学生向けのレシピ本にはそんな物は不要なレシピばかりです、と同氏。


イギリスは夏の間は夜の10時過ぎまで明るいのに、冬は3時過ぎには車のヘッドライトも必要なくらい暗くなる極端な日照時間。このため、SAD(Seasonal Affected Disorder、季節性感情障害)にかかる人も増える時期で、SAD用ライトがたくさん販売されています。新生活に期待と不安が混ざっている若者達、ちょうど暗くなる時期と重なってしまうので、このような障害にかからないように上記の対策をして、楽しい学生生活を送って欲しいです。

作成日:9月15日 参考記事:https://www.bbc.co.uk/news/education-58545266

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