チャールズ国王、公務復帰間近

すでに日本でも報道されていますが、今朝のBBCニュースではチャールズ国王はがん治療の経過がよく、来週から公務を再開すると書いてありました。そして久しぶりに写真も公開されました。

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いきなりすべての公務を再開するのではなく、少しずつだそうですが、最初の公務が「がん治療センター訪問」というとても象徴的なお仕事。ちなみに国王はそのセンターでは治療を受けてはいないという注釈がありました。

これからの公式行事のどれに参加するのかは、直前に医師と相談して決めるとのことでしたが、既に決まっている予定の中には国賓のおもてなしがあり、日本の天皇皇后両陛下を迎えると書いてありました。かなり優先順位が高いのでしょうか。

今後「在宅勤務」ではなく「外勤」も徐々に増やすそうですが、がんの治療が終わったわけではなく、治療しながらの復帰で、いつまで続くのかは未定とのことですが、担当の医師たちはこれまでの経過が良好なことから、回復が続くことにとても前向きだとありました。

そして今日の関連記事にはがんについてのわかりやすい記事も載っていました。

「がんとは何か?」という問いに対して、「がんとは身体の特定部位の細胞が制御不能な方法で分裂することで発生する」と答えがありました。そしてその分裂した細胞は発生した場所だけにとどまらず臓器を含む体内の他の組織に転移することがあり、これは二次がん、または転移性がんと呼ばれる、ともありました。今更ですが、やはり「転移」という言葉は怖いです。

その次に治療方法も載っていました。

もしも自分ががんかもしれないと医者に相談した場合、ほとんどの医者はまず問診でどんな症状があるのか聞きます。そしてレントゲン、血液検査、CTやMRIスキャンなどの検査も行い、組織を一部取って調べる場合も。

中には国王がそうであったように、別な検査をしていたらたまたまがんが見つかる場合も多く、また同じく自覚症状は皆無でもスクリーニング検査を受けてがんが見つかる場合もあります。イギリスでは現在乳がん、大腸がん、子宮頸がんの検診を(年齢にもよりますが)無料で提供しています。

イギリスでは2人に1人の割合で何らかのがんにかかると言われていて、がんの種類は200種類以上。NHSのウェブサイトによると最も多いのが乳がん、肺がん、前立腺がん、大腸がんだそうです。

がんの治療もさまざまで、外科的手術でがん自体を切除する方法、化学療法剤を静脈注射、あるいは錠剤にして服用し、がん細胞を死滅させる方法、そして放射線治療でがんを攻撃する方法などがあります。

そしてがんが見つかっても完治する確率は過去50年間で大幅に改善されましたが、その速度は遅くなってきているそうです。

英国がん研究協会によると、がんと診断された人の半数は10年以上生存、生存率は40歳未満で診断された人の方が高いのですが、乳がん、大腸がん、前立腺がんの生存率は中年期(40歳から64歳)が最も高いそうです。

もしも以下の症状がある場合はがんの疑いがあるので、医師に相談するようにとも書いてありました。

  • 原因不明の出血や痛み
  • 異常なしこりや腫れ
  • 原因不明の倦怠感や体重減少
  • しつこく続く咳

これらの症状はがんでなくてもあり得るのでがんではないかもしれないけれど、検査を受けることで早期発見に繋がるので、受けることは重要だと明記されていました。

がんには遺伝性のものもあり、防ぐことができないものもありますが、がんのリスクを減らすために誰もができる対策が紹介されていました。

  • タバコを吸わない
  • 健康な体重を維持する
  • 加工肉や赤身肉、高カロリー食品、アルコールを控え、健康的な飲食を心がける
  • 定期的に運動する
  • 太陽の日差しから肌を守る

これを対策を読むとほとんどは納得しますが、赤身肉はタンパク質やLカルニチン・鉄分が多く含まれているので、貧血予防、筋肉作りにいいとされています。また1日に15分、特に朝陽を浴びるとメンタルヘルスにいいとされていますので、極端に何でも禁止するのではなく、適度に対策を取り、がん以外の病気にもかからないようにしたいものです。

チャールズ国王も上記の対策を取っているのか気になりました。

作成日:4月27日

参考先記事URL:https://www.bbc.com/news/health-68203457https://www.bbc.com/news/uk-68906421

アイキャッチ画像:Photo by Gabin Vallet on Unsplash

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