がんについての誤認識
先日のブログではがんと診断されてから治療を受けるまで長い待ち時間があることを書きました。
では、がんにかからないために普段できることは何かを少し調べてみました。そして普段から気をつけていることの中で、あまり意味がなかったことも見つかりました。
そのうちの一つが、「焦げたパンを食べるとがんになる」という説です。私もうっかり焦がしてしまったトーストは捨てていました。でも家族は少し焦げたパンが好きで、BBQでも肉や野菜にしっかり焦げめを付けます。がんになるかもしれないからやめた方がいいのに、といつも思っていました。ところがCancer Research UKによると、焦げた食べ物とがんは無関係だそうです。
他にもスマホは非イオン化放射線を出すのでがんの原因と考えられていたようですが、DNAを傷つけるには弱く、がんの原因にはならないそうです。人工甘味料ががんの原因というのも違っていました。またストレスはがんの大敵と思っていたのですが、それも違っていました。直接の原因にはならないそうです。ただしストレスが原因で食生活が乱れてしまい、そのためにがんにかかることがあるので、間接的な原因としては挙げられます。
レントゲンも空港で行われるボディスキャナーやフライトも放射線を浴びるのでがんの原因と考えられていますが、いずれも少量なのでそれでがんになることはないとのことです。
ではがんになる原因で1番多いのは何か?と調べたところ、イギリスでも日本でも「喫煙」でした。2番目はイギリスでは「肥満」で日本では「飲酒」でした。
なぜイギリスで2番目に出てきた肥満が日本では6番目ぐらいに低いのかというと、お国事情が違っていたからのようです。World Obesity Observatory(世界肥満観測機構)によるとイギリスの成人の肥満ランキングは200位中77位で確率でいうとイギリスの28%の成人が肥満であるのに対して、日本は191位で5.6%でした。ちなみにアメリカは19位で43%(半分近く⁉︎)。子供の場合はイギリスが86位で11%、日本が114位で4%、アメリカは22位で21%でした。
また日本では2番目の原因である「飲酒」がイギリスでは6番目で、それよりも肥満、乱れた食生活、適度な運動をしないことなどが挙げられていて、他には日光浴もありました。皮膚がんの原因ですね。
最後に、こちらの表には10年前イギリスの人たち全員が非喫煙者で健康な体重を維持し、正しい食生活送り、アルコールは飲まず、適度な運動をし、直射日光を避けていたらどうなっていたか?その答えがこの右側にいるドクターは今年10名ではなく6名だけのがん患者を診ることになっていたと書いてありました。
10名中4名はがんは避けられたということです。そこで防止策は大切だとは思いましたが、逆に半分以上はどんなに頑張っても遺伝や加齢、そして感染によるがんは避けられないことがわかってしまいました。
ただ昔と違って今は多くのがんは治る病気になっています。そこで、あきらめないことが大切なようです。
作成日:2024年9月23日
参考先記事URL:https://www.cancerresearchuk.org/about-cancer/causes-of-cancer/can-cancer-be-prevented-0、https://www.cancerresearchuk.org/about-cancer/causes-of-cancer/cancer-myths、MACMILLAN CANCER SUPPORT、https://data.worldobesity.org/rankings/?age=a&sex=t、国立研究開発法人国立がん研究センター
アイキャッチ画像:Photo by Mishaal Zahed on Unsplash
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