コーヒーは中毒になる?

我が家の朝はコーヒーで始まります。コーヒーマシンにコーヒーの詰まったカプセルをセットしてボタンを押すだけで美味しいコーヒーの出来上がり。便利です。

Photo by Nobuko

ところが今朝は警告ランプが付いてしまって動きませんでした。メンテナンス作業をして石灰を取らないとウンともスンとも言わないのです。私はやったことがないので夫が帰ってくるのを待つことにしました。

毎朝の習慣になっているコーヒーが飲めないなんて、と実は一人静かにパニックになっていました。キッチン中を探したところインスタントコーヒーの古いのが見つかりましたが白っぽく変色していたのであきらめました。一瞬カプセルを分解することも考えましたが、棚の奥底にティーバッグならぬコーヒーバッグを一個だけ見つけたのでそれを飲むことにしました。「濃い味をお好みの場合は3−4分待ってからバッグを取り出してください」と書いてあったので4分待ちましたが、悲しいくらい薄味でした。お湯の量を間違えたか?

禁断症状が出るくらいだから中毒なんだろうか、とちょっとコーヒーと中毒について調べてみることにしました。

ヘルスライン ドット コムと言ういろいろな病気について書いてあるサイトで「Are Coffee and Caffeine Addictive? A Critical Look(コーヒーとカフェインには中毒性があるのか。批判的な見解)」と言う記事を見つけました。

大雑把に言えば、コーヒーも飲み過ぎれば中毒になるよ、と書いてありました。

あまりに大雑把なので、もう少し説明します。

コーヒーにはカフェインが含まれています。そのカフェインは世界で最も一般的に使用されている薬物と考えられています。(注:薬物と呼ばれる理由は、中枢神経系を刺激し、覚醒度を高めるからだそうです。kidshealth.org

コーヒーを飲むと腸で素早く吸収された後、脳に移動。そして脳に到達すると脳細胞を直接刺激する作用があると書いてありました。その先はカフェインの化学構造とかアデノシン受容体とか難しい話になっていたのでそこは飛ばします。

カフェインのいいところは脳を刺激し、疲労を軽減し、覚醒度を高め、集中力を高める作用があることだそうです。

では定期的に飲んだほうがいいな、と思いますが、中毒になる可能性も秘めているようです。これはカフェインを継続的に摂取することで脳の化学的性質に変化が生じるためで、また話が難しくなってきたので飛ばしますが、変化した脳には定期的にカフェインが必要になるので一種の中毒というわけです。

簡単に言えばカフェインのおかげで疲労が軽減され覚醒度や集中力が高まっていた場合は、コーヒーを飲まないと疲労感が戻ってきて覚醒度が弱まり眠くなり集中力に欠けると言うわけです。

いつもコーヒーをたくさん飲んでいる人がコーヒー断ちをすると禁断症状が出たりします。私も以前デトックス ダイエットをしましたが、カフェインは一切禁止。その度にひどい頭痛になりました。他にも集中力の欠如、眠気、イライラなどが最後にコーヒー(カフェイン)を摂取してからわずか12〜24時間後に現れ、最大で9日間続くことがあるそうです。

たくさんってどのくらい?と思って調べてみたところ、通常コーヒーカップ一杯には100mgのカフェインが含まれていて、成人は400mg以下に抑えるべきだと書いてある記事を見つけました。(Cleveland Clinic: Can You Really Have Too Much Caffeine?)つまり4杯までが理想。マグだと2杯まで?そして未成年の場合は100mg以内に抑えるべきだと書かれてありました。これはコーラ2缶分だそうです。過剰摂取した場合は不眠症、不安症、動悸、脱水症状、高血圧、胸焼け、カフェインの禁断症状、などの副作用を引き起こす可能性もあるようです。

それではコカインなどの麻薬と同じではないか、取り締まらなくてもいいのか、と考えてしまいそうですが、違法薬物と違って健康上のメリットが高いのです。そこで専門家もカフェインを依存性物質として公式にレッテルを貼ることには慎重だと書いてありました。一方世界保健機関(WHO)はカフェイン依存症を正式に症候群として認めているそうです。アルコール依存症と同類と言うことですね。

コーヒーのいい事と悪い事を書きましたが、またいい事が最初の記事の後半に書いてありました。

  • 脳機能の改善:コーヒーを定期的に飲むと、覚醒度、短期記憶、反応速度が向上する可能性あり。アルツハイマー病やパーキンソン病のリスクを軽減する可能性もあり。
  • 気分の改善:コーヒーやカフェインの乗用者は、うつ病や自殺のリスクが低いと言う研究結果がある。また代謝を高めるカフェインを毎日摂取すると、代謝が最大11%、脂肪燃焼が最大13%向上する可能性あり。
  • 運動のパフォーマンスを高める:カフェインは疲労に対する耐性を高め、運動パフォーマンスを向上させ、運動を楽に感じられるようにする。
  • 心臓病と糖尿病から守る:個人によっては心臓病や2型糖尿病のリスクを軽減する可能性あり。

個人差はありますが、カフェインのメリットは多そうです。

そして記事の最後には「現在のカフェイン摂取が体に害を及ぼしていないのであれば、ほとんど心配する必要はないでしょう」とありました。

明日の朝のコーヒーが楽しみです。

Photo by Jeremy Yap on Unsplash

作成日:9月1日

参考記事URL:https://www.healthline.com/nutrition/caffeine-addiction#TOC_TITLE_HDR_7kidshealth.org CaffeineCleveland Clinic “Can You Really Have Too Much Caffeine?”

アイキャッチ画像:Photo by Mike Kenneally on Unsplash

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