AI(人工知能)に支配される日も近い?
今日のBBCのニュースサイトではまたAIに関する記事が載っていました。それも読んだ後に不安になってしまう内容でした。以前から「AIに職を奪われてしまう人が出てくるだろう」とか、「AIが取って代わる職種一覧」が記事になったりとか、気になってはいたのですが、この記事もかなりインパクトが強かったです。
「AIはコンピューターが人間のように考え、行動することを可能にする。機械学習を行えば、人間がキーボードでコンピューターに細かく指示を出さなくても、何をするかがわかってしまうようになる」のだそうです。
アメリカの共和党は、バイデン大統領の立候補を批判するために、全てAIで作成した偽のバイデン大統領の画像を公開しました。他にもフランシス教皇が膨らんでいるダウンジャケットを着た写真が公開されたり。こちらも偽物でAIの作品でしたが、ネット上に投稿された画像が世界中に拡散されていました。そうやってすでに多くの人を惑わせています。
先月のAIに関する記事では、1000人の見識者が、今後起こり得るリスクも交えて、AIの開発を停止するように警告したとも書いてありました。AIシステムの開発競争はもはやコントロールできない状態になっていて、「最悪のシナリオはAIが人類を支配すること」です。
その記事には「AI全体の開発全体を止めるのではなく、コンピューターをより賢く、より人間に近づけるために訓練している作業を一時停止することが必要だ」と書かれていました。
少し変わった話題では、22歳のヨークシャー地方に住む女性が駐車違反で罰金を課せられた際に、ChatGPTというAIに「役所に訴える手紙を書いて。駐車違反で罰金を請求されてしまったの」とお願いしたら、手紙を書いてくれて、それをそのまま役所に送ったら£60 (約1万円)の罰金が免除されたそうです。ちょっと便利かもしれない、と思ってしまいました。
いずれは3億にのぼる職種がAIに取って代わり、その職種の人は仕事を失ってしまうかもしれません。職種が3億?ということはいったい何人の人が対象になるのでしょう。「その代わりに人間は人間らしいことに集中し、それ以外は機械に任せることができるので、より良い仕事が生まれる」という希望的観測をAI開発者の1人であるモスタク氏が述べていましたが、それにしても3億の職種は生まれそうにありません。
モスタク氏はAIがパンデミックよりも大きな経済効果をもたらすと考えているそうで、「どちらの方向に進むかは私たち次第だ」と述べています。
£60の罰金を逃れるためにAIを残したい、なんてのんきなことを考えている場合じゃないですね。
作成日:5月13日
参考先記事URL:https://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-65582386、https://www.bbc.co.uk/news/uk-65147841
アイキャッチ画像:Photo by Google DeepMind on Unsplash
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